生物環境工学

担当教官(所属、所在)
原 道宏 (農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座、農学部1号館4階)
岡田益己 (非常勤講師  、東北農業研究センター)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座3年次
講座科目
選択
前期2単位

授業の目標
 農作物生産においては、作物の生育環境の果たす役割は多面的である。この授業科目では、温湿度、光の物理環境の特徴と造成に関する基本事項を理解し、今後の施設栽培における装置化の設計に対応できる知識を修得する。

概要と計画
 授業の概要: 温湿度、光を中心に生物の環境の特徴と造成に関する基本事項を詳述し、今後の施設栽培等における装置化の設計に対応できる基礎知識を教授する。

 授業計画: 次の内容を講義する。
@ 生物環境工学とはなにか
A 環境条件と植物の光合成と蒸散の速度
B 施設栽培における温湿度環境調節
C 暖冷房とデグリーアワー
D 施設の温度環境維持における暖冷房負荷
E 空気調和における空気の状態変化
F 空気調和に必要な温湿度調節機器
G 自動制御の基礎
H 空気調和による温湿度の自動制御方式
I 施設栽培における人工光環境調節
J 人工光源の種類、光の調節、光の単位
K グリーンハウスの物理環境の実例
L パッシブシステム
M 培養苗の生産における微細環境の調節

教室外の学習
 資料を配布するので予習すること。
 課題を与えるので解答すること。
 見学を併用する予定である。

教科書、参考書
 教科書: 用いない。
 教材:  参考資料は随時配布する。
 参考書: 「新施設園芸学」、古在豊樹ら著、朝倉書店、4,000円


授業の形式
 時間割による通常の講義と非常勤講師による集中講義とを併用する予定である。
 板書を主とするが、できるだけPC等による視聴覚方式を併用する予定である。
 具体例の計算は授業内で各自行うよう指示する。

成績評価の方式
 毎回出席カード(レスポンスカード)を配布し、出席と授業への参加度みる。
 出席、参加度と試験により、修得状況をもとに評価する。

履修に当たっての留意点
 出席カードには、授業のタイトル、キーポイントのほか、意見や質問も書くこと。
 ノートをしっかりとること。
 疑問点は遠慮せずに質問すること。