地域開発政策論

担当教官(所属、所在)
広田純一 (農林環境科学科 地域マネジメント学講座、農学部1号館4階412号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座3年次
講座科目
必修
前期2単位
農林環境科学科
 地域環境デザイン学講座
   地域環境工学コース3年次
講座外科目
選択

授業の目標
 明治期以降のわが国の地域開発は,国家経済のための地域資源利用を目的に始まり,戦後の高度経済成長期には,地域格差是正のための地域の産業・交通基盤整備が盛んに行われ,さらに近年では,地域自らによる地域づくりが脚光を浴びている。本授業では,地域開発政策の歴史と現状を,社会経済の流れの中で理解することを目標とする。
 授業の前半では,地域(国土)開発政策の歴史を,その背景となる社会経済の歴史ととも詳しく解説する。それを一通り終えた後に,戦後の地域開発政策の基本であった全国総合開発計画について述べる。次に,地域自らによる地域開発の系譜として,内的発展論と地域主義を取り上げ,さらに近年興隆を見せている地域づくり・地域おこしの意義を考える。
 最後に,地域開発の主体,手法,制度等についての各論を取り上げる。

概要と計画
1.地域開発とは何か
2.国土開発政策の歴史
 1)明治〜大正
 2)戦前
 3)戦後復興期
 4)高度成長期
 5)平成バブル期まで
 6)平成バブル期以後
3.全国総合開発計画
4.内的発展論と地域主義
5.地域づくり
6.地域開発の主体とその役割
7.地域開発の手法
8.地域開発に関わる諸制度

教室外の学習
授業で配布する資料,および紹介する関連文献を熟読すること。 

教科書、参考書
教科書はなし。参考資料は随時配布し、参考図書も適宜指示する。

授業の形式
通常の講義形式。毎回授業のレジメを配布。スライド、OHPおよびビデオを随時使用する。

成績評価の方式
出席30点,レスポンスカード20点、小レポート10点、試験40点の100点満点とし、
80点以上を優、70〜80点を良、60〜70点を可とする。

履修に当たっての留意点
試験に参考書・ノートの持ち込みは不可。
質問は授業中以外でも随時受けつける。