応用昆虫学

担当教官(所属、所在)
鈴木 幸一 (農業生命科学 生物機能科学、2号館4階402号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 生物機能科学講座2年次
講座科目
必修
後期2単位
獣医学科2年次

農業生命科学科
 植物生産学講座2年次
 食品健康科学講座2年次
講座外科目
選択

授業の目標
 地球上で最も繁栄している昆虫たちは,3億年以上も生存してきた.その理由は,合理的な体や優れた適応能力にあると考えられている.一方,人類が化学農薬を多用した結果,食糧生産物への蓄積や環境ホルモンなどの大きな社会問題が発生している.
 そこで,昆虫の起源や進化を含めた系統分類学から始まり,多様性に富む生活史戦略を概観し,21世紀に予想される人口増加に対処するための害虫管理理論とその実態まで学ぶ.

概要と計画
授業の概要

 教科書を2種類(新応用昆虫学,昆虫機能利用学)を使用しながら講義する.段階的に理解できるように,基礎となる系統分類や体の構造を学び,生理機構から生活史戦略へと進み,最終的には害虫管理理論と防御体系までを紹介する.

授業計画

第1回 昆虫の系統分類(1)
第2回 昆虫の系統分類(2)
第3回 昆虫の体の構造(1)
第4回 昆虫の体の構造(2)
第5回 昆虫の生理(1)
第6回 昆虫の生理(2)
第7回 昆虫の生活史戦略(1)
第8回 昆虫の生活史戦略(2)
第9回 昆虫の生活史戦略(3)
第10回 総合的害虫管理の理論
第11回 生物的防除(1)
第12回 生物的防除(2)
第14回 重要害虫の生態と防除(1)
第15回 重要害虫の生態と防除(2)

教室外の学習

教科書、参考書
教科書:新応用昆虫学(斎藤哲夫他共著,朝倉書店,4,300円)
    昆虫機能利用学(鈴木幸一他共著,朝倉書店,4,500円)

授業の形式
講義形式で,教科書以外に必要な図表等は別途配布する.

成績評価の方式
期末試験の成績と出欠で評価する.

履修に当たっての留意点
学問研究とその将来への好奇心が旺盛なこと.