■担当教官(所属、所在) |
西澤 直行( (農業生命科学科・食品健康科学講座 食品健康科学講座、4号館3階) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 食品健康科学講座3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農林環境科学科 地域マネジメント学講座年次指定無し | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
最近消費者は輸入品より、安心・安全の観点から、国産・地場産を好む傾向があり、スローフード・スローライフ、地域の食資源、レシピーが注目されている。一般の市場に流通しているものとは異なる地域食資源の食品・健康機能の価値を修得し、それらの食品開発について学ぶ。学問的にも、地域食品資源の健康機能については新しい分野である。この授業では、地域食資源の特徴、健康機能を修得する。 |
■概要と計画 |
〈 主な授業の流れ 〉--->健康フードピラミッド--->日本の食品、世界の食品--->地域の再生農業:ビデオ(EUの再生農業と農産物)--->地域の野菜、世界の野菜(Eat 5 a Day):野菜のビタミン、健康機能--->有機農産物:--->リンゴの健康機能成分:日本のリンゴ、世界のリンゴ--->ブドウ・ワインの健康機能:ビデオ(地域のワイン、世界のワイン)--->日本、世界のミネラルウォーター:ミネラルウォーターの健康機能--->地域の穀物、雑穀、オ-ト麦、ライ麦--->全粒穀物とその食品:スライド(その健康機--(Low GI 食品とは)--->日本の茶、世界の茶:茶の健康機能 上記に示した授業の流れに沿って授業を行う。まず、日本の地域毎の特徴ある農林水産物の品目、機能性成分を学ぶ。次に、伝統的に食資源としてなぜ栽培され、あるいは山野から採取されて利用されているのか。それらがどのように加工食品にされ利用・食されているかについて、その機能性成分と健康機能を中心に学習する。さらに、それらの資源の食品開発によって、地域・中山間地農業活性化や地域食品産業振興にいかに有効活用できるかについて学ぶ。また、世界の地域毎の特徴ある農産物、その機能性素材と地域食・農業振興について解説する。関連科目は、食品機能学、栄養健康科学、地域起業化論である。 |
■教室外の学習 |
地域の市や地場産品フェア-に出品される加工食品や伝統食品に感心を持ち、新聞の社会・家庭欄などや、参考書以外の関連する書籍、資料等で学習を深めること。 |
■教科書、参考書 |
「大地からの健康学」篠原,近藤監修、農林統計協会;「地域生物資源活用大事典」藤巻責任編、(社)農山漁村文化協会;「地域農産物の品質・機能性成分総覧」津志田ら編、(株)サイエンスフォ-ラム;「機能性食品と健康」藤巻著, 裳華房;「がん抑制の食品事典」西野編著, 法研;「老化制御食品の開発」越智著, 光琳; 「スローフード宣言!」ニッポン東京スローフード協会編, 木楽舎;「世界路地裏・食紀行」財前宏著, 丸善 |
■授業の形式 |
講義は, 黒板授業ばかりでなく理解をしやすいようにスライドやビデオを使って行い、また逐次質問発言、討論を求めて問題の理解を深める。さらに、実際の研究成果を紹介つつ, 進めます。 |
■成績評価の方式 |
日常点60%[出席(2/3未満の者には単位を与えない)と講義ノ-トの提出(講義の内容を理解して論理的に整理しているか),遅刻していないか, 講義に集中しているか、質疑への対応,中間試験, 宿題]と期末試験40%の合計で評価する。居眠りは出席点にならない。 |
■履修に当たっての留意点 |
上記参考書に加えて、講義ごとに更に学習書や資料を紹介するので、積極的に活用すること。漫然と受講しないこと。 |