■担当教官(所属、所在) |
東 淳樹 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座、1号館310号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 地域環境工学コース2年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 環境共生コース2年次 | 講座科目 必修 | ||
農林環境科学科 森林科学講座 森林管理技術学コース 森林科学講座 総合森林学コース年次指定無し 地域マネジメント学講座年次指定無し | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
地域生態系は,地域における山や河川などの素材としての地学的自然と,そこを生活の場としている野生生物などの生物的自然との両者でつくりあげられている.地域生態系保全は,地域の生物多様性保全や地域住民のアメニティなどに貢献している.この科目では,地域生態系のさまざまな景観構造を学んだ上で,とくに生物的自然の機能について理解を深める.地域生態系保全において,基礎的学問分野に相当する,保全生物学の実際,具体的には生物多様性とその現状,生物多様性保全の理論,生物多様性保全の実践などについて理解することを目標とする. |
■概要と計画 |
地域生態系保全の中でも,とくに生物多様性保全の科学である保全生物学の基礎概念と理論を学習する. 第1回 講義で扱う分野について 第2回 生態系と自然のとらえ方 第3回 生物多様性とは 第4回 種とは 第5回 生物多様性の価値 第6回 生物多様性の進化的根拠 第7回 生物多様性の生態的根拠 第8回 多種共存のメカニズム 第9回 野生生物の絶滅のメカニズム 第10回 外来種問題とはなにか 第11回 水田生物の危機とその保全 第12回 里山の現状とその保全 第13回 環境アセスメントと猛禽類 第14回 ビオトープとその創出 第15回 期末テスト |
■教室外の学習 |
保全生物学の基礎学問である生物学,とくに生態学の専門用語については,あらかじめ図書館等で予習しておくこと.また,講義で紹介した著作などは,できるだけ読んでみること. |
■教科書、参考書 |
参考書として,「保全生態学入門(文一総合),3,000円」,「保全生物学(東大出版),3,200円」,「保全生物学のすすめ(文一総合),3,800円」などがある. |
■授業の形式 |
ビデオプロジェクターを用いる.講義中に問題を解いたり,感想を適宜書いてもらう. |
■成績評価の方式 |
出席率に30をかけ,期末試験を70点満点とし,それらをあわせて評価する.80点以上:優,70点以上:良,60点以上:可とする. |
■履修に当たっての留意点 |
生物多様性保全は,地域生態系保全の基礎であることを念頭に置き,現場での応用を意識するように努めて欲しい. |