農学のための統計学

担当教官(所属、所在)
鈴木忠彦 (獣医学科  、 )
築城幹典 (農業生命科学科 植物生産学講座 、3号館1階117室 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
全学科1年次学部専門基礎科目
選択
後期2単位

授業の目標
無味乾燥に見える数値情報も、上手に分析すれば有効な情報、重要な傾向などを読みとれる。その考え方・手法である記述統計によるデータの分析の初歩を解説する。本科目においては、農業生命科学分野における実験データを整理・解析する立場から道具としての統計学の基礎を習得する。

概要と計画
第1回 農業生命科学分野における統計学:実験と統計
第2回 データの整理と特徴抽出(1):母集団と標本
第3回            (2):相関関係
第4回 データの不規則性の法則(1):確率分布、正規分布
第5回            (2):カイ2乗分布など
第6回 データから結論を得る(1):平均値と差の区間検定
第7回           (2):分散の区間検定
第8回           (3):平均値と差の検定
第9回           (4):分散の検定
第10回 効果的な実験計画の考え方(1):一元配置
第11回             (2):二元配置
第12回             (3):線形計画
第13回 2つの変量の関係を調べる:単回帰分析
第14回 ケモメトリックス:多変量解析
第15回 成績評価

教室外の学習
予習・復習を行う。

教科書、参考書
「やってみよう 統計」(野田・三野、共立出版1997年)を教科書として使用する。
参考書には、「パソコンによるデータ解析−統計ソフトを使いこなす」(新村秀一、ブルーバックスB-1095、講談社、1995)
[データ分析 初めの一歩−数値情報から何を読みとるか?](清水 誠、ブルーバックスB-1145、講談社、講談社、1996年)
「違いを見抜く統計学−実験計画と分散分析入門」(豊田秀樹、ブルーバックスB-1013、講談社、1994年)
「パソコン楽々統計学−グラフで見るデータ解析」(新村秀一、ブルーバックスB-1198、講談社、1997年)
「現代統計学小事典」(鈴木義一郎、ブルーバックスB-1208、講談社、1998年)などがある。

授業の形式
随時、演習問題を課し、レポートを提出させる。

成績評価の方式
演習課題レポートおよび出席率で評価する。

履修に当たっての留意点
出席を毎時間とる。
統計学は自然科学、社会科学を問わず、必須の学問であるので、履修することが望ましい。