木材物理学

担当教官(所属、所在)
澤辺 攻 (農林環境科学科 森林科学講座、2号館110号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座
   森林管理技術学コース2年次
講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
「樹木の形態と組織」の講義で学習した内容を基礎とし、天然性生物材料で寸法・形状の異なる細胞で組織構成された木材の物理的性質の特異性を、他材料との比較の基で理解すること、およびこれら特性を反映した木材の適正利用についての応用力を熟成することを目標とする

概要と計画
 木材は多孔性、吸湿性、膨潤・収縮性、異方性、不均質性、多様性と言った材料特性を有する。最初にこれら特性全般に関連する比重と含有水分特性を、ついで水分、熱、電気、音響、光などの物理的刺激に対する木材の応答の仕方を学習する。
 各分野について材料学としての学術的内容に基礎を置き、それらと木材利用に関連する事象を学ぶ。

第1〜2回 木材の比重特性
第3〜4回 木材中の水分
第5〜6回 木材の膨潤・収縮特性
第 7 回 中間テスト
第8〜9回 木材の熱的性質
第10〜11回 木材の電気的性質
第12〜13回 木材の音響的性質
第 14 回 木材の光特性
第 15 回 期末テスト

教室外の学習
 予習と復習を必ず行うこと。木材利用の現場には講義内容に関連するサンプルを常に目にすることが出きる。これらについてよく観察する習慣を付けること。

教科書、参考書
 教材として授業内容毎に作成した講義プリントと、「木材科学講座3 物理」(海青社)を用いる。

授業の形式
 講義を主体とする。毎回講義終了後に講義内容に関連するレスポンスカードを提出する。レスポンスカードは点数化し返却する。この場合、レスポンス課題が満点になるまで提出、返却を繰り返す。

成績評価の方式
 中間テスト(30点満点)、期末テスト(40点満点)、レスポンスカードの提出回数と内容評価(30点満点)で評価する。無断欠席回数5回以上の者は単位を与えない。

履修に当たっての留意点
 1)「木材の形態と組織」および「同実験」の単位を取得していることが望ましい。
 2)受講に際して計算機の携行を義務づける。