農業技術論

担当教官(所属、所在)
星野次汪 ( 寒冷フィールドサイエンス教育研究センター、滝沢村巣子1552)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座2年次
講座科目
選択
後期2単位
農業生命科学科
 生物機能科学講座2年次

農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座2年次
 地域マネジメント学講座2年次
 地域環境デザイン学講座
   地域環境工学コース2年次
 地域環境デザイン学講座
    環境共生コース2年次
講座外科目
選択

授業の目標
農業は、人間が作り上げた作物の能力を最大限に利用するために、それぞれの地域の環境条件を活かして収益性、社会的ニーズ、伝統の継承などの総合的な視点から営まれている。そのためには、個々の作物の生理・生態・形態的な性質や機能を理解した上で、個々の技術の総合化が行われている。
 農業技術論では、農民、技術者、研究者が知恵を絞り創り上げてきた農業技術を時系列的に整理し,作物生産に果たした役割を解説し、専門技術の発達の歴史と農業現場で求められている総合技術について講義し、農業現場に応用力の高い知識を教授する.

概要と計画
 第1週;食と農と農政の変遷
第2〜3週;日本農業の現状と研究・普及機関,科学と技術
第 4 週;日本農業を革新した農業技術
 第5〜7週;作物の生育制御育種側、栽培からみた技術発展史(単収、耐病虫性、施肥管理、水管理、雑草管       理、機械)
第8〜9週;作物育種と品種登録、環境保全型農業
 第10〜12週;輪作体系論と作付け体系論、総合防除論、環境保全型農業の研究成果
第13〜15週;生産者・消費者が期待する農業技術、主穀の利用と食事の工夫、伝統行事

教室外の学習
〇教室外の学習:
   本講義では,配布するプリントを中心に講義をすすめるが,受講に当たり,下記に提示した参考図書
等を活用し予習・復習をして欲しい.

教科書、参考書
現代輪作の方法:有原丈二、農文協,(1,800円)
農業技術を創った人々: 家の光協会、(1,800円)
昭和農業技術史への証言:西尾敏彦編、農文協、第1集(1,750円)、第2集(1,800円) 
近代農業技術年表:浅川・西尾編、農文協,(15,000円)
ファクトブック2003 : 三輪昌男監修,JA全中,600
近世稲作技術史:嵐 嘉一、農文協、(絶版)

授業の形式
講義内容に即して作成したプリントおよび関連する参考図書を用いて講義をすすめる。

成績評価の方式
講義内容に関連するレポート、小テスト、学期末試験、出席点で評価する。

履修に当たっての留意点
出席は毎講義で調査する。質問・要望は,授業中および教官室(FSC滝沢農場)で随時受けつける.