果樹園芸学各論

担当教官(所属、所在)
小森貞男 (農業生命科学科 植物生産学講座、2号館302号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座2年次
講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
 現在、私たちの身の回りには多様なフルーツが出回っているが、それらははじめから身近な物であったわけではない。フルーツが今見る形・味になるまでには、長い時間、人間とともに発展することが必要であった。フルーツは現在および将来の人々の生活を豊かにする植物であり文化遺産である。
 日本で生産される主要な果樹を講義の主な対象とするが、熱帯果樹やあまり知られていない果樹についても、時間の許す限りふれる。各種果樹の来歴、品種、生理生態的特性等を理解することで果樹の多様さ、食べ物としての魅力、研究対象としての面白さや問題点を理解する。
 最終的な目標は果樹を好きになること。

概要と計画
 対象果樹は落葉果樹が主であるが、常緑果樹のカンキツ類、ビワおよび熱帯果樹についても講義する。東北の主要果樹であるリンゴは詳細に検討する。内容は、各樹種の原産地、生産の現状、形態および生理生態的特性、育種、品種、整枝せん定、収穫・貯蔵、病虫害等である。講義計画は以下のとおり。
第1回〜第4回:果樹共通の事項
第5回〜第6回:リンゴ
第7回〜第8回:ニホンナシ・チュウゴクナシ・セイヨウナシ
第9回:カキ
第10回:核果類(モモ・スモモ・ウメ・オウトウ)
第11回:ブドウ
第12回:クリ・キウイフルーツ・ブルーベリー・イチジク・ビワ等
第13回:カンキツ類
第14回:熱帯果樹
第15回:試験

教室外の学習
 身の回りにある果樹に関心を持つこと。色々なフルーツを食べること。

教科書、参考書
 授業は独自に作成したプリントを用いる。
「果樹園芸(第2版)」(志村勲他、文永堂出版)、「新編 果樹園芸学」(今月の農業編集室、化学工業日報社)を参考書とする。

授業の形式
 講義用プリント、OHP、スライドを使用して講義する。
 各種フルーツを食べる。

成績評価の方式
 学期末の試験で評価を行う。出席率も評価の参考にする。

履修に当たっての留意点
 授業時間中にフルーツを食べることがあるので、できる限り出席すること。質問等は随時受け付けるが、居室に質問等で訪れる場合はできるだけ在室の確認を行うこと。