果樹園芸学実験

担当教官(所属、所在)
小森貞男 (農業生命科学科 植物生産学講座、2号館302号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
必修
後期1単位

授業の目標
果樹の交配、増殖、組織培養、形態観察方法、遺伝子の取り扱い方法に関連する事項について実験・観察を行うことにより、果樹園芸の理解に必要な技術や方法論を修得する。また、試験研究機関や関連産業を見学し、研究および産業の現状を知る。

概要と計画
演習内容を大別すると以下の5つになる。
 @果樹の交配・増殖に関する実験、A組織培養実験、Bプレパラート作成に関する実験、C遺伝子に関する基礎実験、D植物ホルモンに関する実験、E現地見学。
実験計画は以下のとおり。
1.果樹の交配・増殖に関する実験(合計2回)
   リンゴの交配操作、花粉の調整方法   1回
   ブルーベリーの馴化   1回
 
2.組織培養実験(合計3回)
   培地の作成方法   2回
   リンゴ葉切片からの再分化実験   1回
    
3.プレパラート作成に関する実験(合計4回)
   押しつぶし法による花粉管伸長観察   2回
   パラフン切片の作成   2回

4.遺伝子に関する基礎実験(合計4回)
   DNAの抽出(リンゴ・大腸菌)   2回
   PCR   1回
   制限酵素の使い方   1回

5.植物ホルモンに関する実験   1回
   エチレンの定量   

6.現地見学  1回
   大迫町立葡萄が丘研究所、エ−デルワイン大迫工場

実施順序は未定。また、内容を一部変更することもある。

教室外の学習
日常から周囲の果樹に関心を持って接すること。

教科書、参考書
独自に作成した実習プリントを使用する。

授業の形式
数名程度のグループ単位で実験を進めるが、観察などは各自行う。

成績評価の方式
レポート提出と実験への参加度で評価する。

履修に当たっての留意点
毎回出席をとる。はじめに実験の講義をするので、遅刻しないよう注意する。質問等は随時受け付けるが、居室に質問等で訪れる場合はできるだけ在室の確認を行うこと。