■担当教官(所属、所在) |
藤井 克己 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 、1号館3階) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 地域環境工学コース2年次 地域環境デザイン学講座 環境共生コース2年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
『システム』という語は,コンピュータとの関連で用いられることが多いが,本来,社会組織や自然界,生命体とも関わる広範な概念である。この授業では,まず現在の農業農村整備事業が,多くの複合的な要素から成り立ち,これらが相互に影響するという点で「システム」としての機能を有すること,さらにこれらが循環的に意志決定されるという点で,「システム工学」としての特徴をもつことを学習する。さらにこれらの計画立案を図る手段として,代表的な数理計画法を具体的に体得することを目標とする。 |
■概要と計画 |
授業の概要と各回の計画は下記の通りである。まず現在の農業農村整備事業の特徴と,これに関わるシステム工学の役割を概括的にみた上で,線形計画法とゲームの理論,待ち行列理論などの各論を実例に即して学習する。 第1〜4回 農業農村整備事業の特徴とシステム工学の役割 第5〜6回 数理計画法<概論> 様々な最適化手法の紹介 数理計画法<各論> 第7〜 8回 (1) 線形計画法 第9〜10回 (2) ゲームの理論 第11〜12回 (3) 待ち行列理論 第13〜14回 (4) 工程管理問題 第15回 予 備 |
■教室外の学習 |
第6回までの内容で『社会におけるシステム化・自動化の例を、その長短も含めて理解しているか』『各種数理計画法の特徴とその代表的な適用例を理解しているか』について,演習問題を課すので,リポートとして提出する。 |
■教科書、参考書 |
テキストは,授業の進行に即して,そのつど印刷物を配布する。 参考書として 「例解OR」(小和田正ら著,実教出版,\2,200-)を用いる。 |
■授業の形式 |
講義に加え,随時,演習問題を課し,リポートを提出させる。 |
■成績評価の方式 |
「線形計画法」と「待ち行列理論」に関する学期末試験(80%)と上述のリポート形式の演習問題(20%)の結果を総合的に評価する。学期末試験では,ノート類の持ち込みも可とする。60点以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
「農学のための基礎数学」さらに,できれば「 〃 線形代数学」「 〃 統計学」を履修していることが望ましい。 出席は毎回とる。(ただし成績評価にあたって,あくまで参考程度にとどめる。) |