環境保護思想史

担当教官(所属、所在)
幸丸政明 非常勤講師) (岩手県立大学)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座3年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
 環境保護の思想は、ある環境を保護しようとする個人や団体の具体的な行動を背景にして、その運動の情緒的根源の探求、理論化・体系化のプロセスを経て成立するものであるから、環境保護思想の進化を理解するには、環境保護運動の発展を理解しておく必要がある。そこで、この授業では、環境保護運動の歴史と環境保護思想の歴史を並行的に辿りながら、全体像を把握する形をとりたい。また、上述のとおり、環境保護思想は優れて実践性の高い「思想」であり、運動の現場との関係が重視されるべきであるので、具体的な運動の事例分析も行いながら「思想」の理解につなげたい。

概要と計画
 環境保護の運動と思想の展開と進化の場として、アメリカ、ヨーロッパ(主としてイギリス)及び日本の3地域を選び、これらの地域での19世紀以降の変遷を自然的、社会的条件を踏まえて対比的に追いながら、エコロジー的地球像に基づく多様な運動・思想が展開されている今に至り、それらの分析と評価を行った後、さらに将来を展望する。
 授業の最後の段階では、国内の、議論の余地のあるホットな事例を取り上げ、受講生との議論も交えて、自然とは何か、保護とは何かについて考察する。
1.イントロダクション(授業の概要と進め方)  8.日本の環境保護(2)
2.アメリカの環境保護(1) 9.環境問題の地球化時代(1)
3.アメリカの環境保護(2) 10.環境問題の地球化時代(2)
4.アメリカの環境保護(3) 11.環境問題の地球化時代(3)
5.イギリスの環境保護(1) 12.事例分析(1)
6.イギリスの環境保護(2) 13.事例分析(2)
7.日本の環境保護(1) 14.総合考察

教室外の学習
3回程度のレポート提出。随時紹介する図書・資料の読了。

教科書、参考書
テキストは原則として毎回配布、参考書は随時紹介

授業の形式
講義

成績評価の方式
リスポンス・カード(出席店含む)40%、レポート60%

履修に当たっての留意点
特になし