■担当教官(所属、所在) |
岡田秀二 (農林環境科学科 地域マネジメント学講座、2号館4階412号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域マネジメント学講座3年次 | 講座科目 必修 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
日本は山(やま)国(ぐに)である。そこにはいろんな住まい方、生活の仕方があり、様々な文化か育まれてきた。 しかし、今日ではどこの山村へ行っても同じような生活になっている。各々の地域の特性を生かした生活が失われようとしている。そのためか、一方で山村は疲弊の度を加え産業の衰退、集落崩壊の危機的状況にもある。 本来的山村振興・活性化とは何か、国土空間とそこでの生活の本来の豊かさとは何か。山村の変貌を通して、また世界の山村生活についての多くの情報を得て考えてみたい。 右に示した各タイトルに符合する各種論文を読み、受講者間で意見交換をし、さらに様々な見方、とらえ方があることを学ぶとともに、各自の地域論、山村論、山村振興論、地域づくり論を持つことが、この講義のねらいとするところです。 |
■概要と計画 |
いま山村がおもしろい 山村とは・中山間地とはどんなところか 山村論のいろいろ 柳田国男と宮沢賢治の山村 山村生活の歴史 日本山村の類型 世界の山村 山村問題と過疎問題と山村振興 山村の村づくり 各々の山村の振興と哲学 未来の山村 |
■教室外の学習 |
講義で話題にする論文は、最低でも1週間前に受講者にわたされます。受講者は、その論文を読み、簡単な要約を 用意するとともに、講義時間で話題にしてもらいたい論点等について、整理をしてくることが必要です。 また、これらの論点等に関して、事前に自らも調べておくことが、講義を前向きに捉える上で大事ですので、この点 に関する 学習も必要でしょう。 |
■教科書、参考書 |
日本と世界の山村に関する多くの報告が、すなわち私たちのテキストになりますので、特には 指定致しませんが、農林業サイドからのものだけでなく、地理学や、社会学 民俗学 さらには 文化人類学 歴史学等において取り上げられている中山間問題、山村問題、環境論、資源循環論等 にも目配りをしてください。 |
■授業の形式 |
その回にとりあげるテキストについての要約をだれかからしてもらいます。違う人にテキストに関してこの時間で、話題にして欲しい論点を、出してもらいます。それは複数の人になる場合が多いでしょう。これから先は、各々が、予習をしてきた内容について、要約と論点について 議論をすることになります。勿論 講義担当者の岡田も議論に、参加をしますが、議論に幅を持たせること、受講者からは出てこなかった論点等につて補うことに重点を置き、受講 者にある見方を押しつけることがないように注意が払われます。 |
■成績評価の方式 |
学期末のペーパーテスト(100点)と時折課されるレポートを総合して評価をします。 また、この講義では 毎回 レスポンスカードを出してもらいますので、そこでの内容についても場合によっては、評価をすることがあります。 上の様な総合的評価方法を採用致しますので成績不良者に対する追加の試験というのは行いません。 |
■履修に当たっての留意点 |
「森林政策学」や「木材産業論」さらには日本経済史、日本農業論などに係わる講義科目を履修しておくことが望ましいでしょう。 しかし、何より大事なことは、与えられたテキストを充分予習をしてくることです。そのような授業への対応が出来ませんと十分な成果が得られないからです。 |