飼料化学実験

担当教官(所属、所在)
小田伸一 (農業生命科学科 動物科学講座、3号館323)
佐藤鐵郎 (農業生命科学科 動物科学講座 、3号館303 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 動物科学講座3年次
講座科目
必修
通年2単位

授業の目標
飼料の栄養価値や栄養特性を求めるためには、先ずその化学組成を知る必要があるが、飼料を構成する化合物は多種多様で、非常に複雑な化学組成を示すので、これらのすべてについて明らかにすることは困難である。しかしながら、一般飼料にみられる化合物群を分類整理することによって飼料の栄養特性をおおむね判定することができる。
 本実験では、上述の飼料成分の分析理論および分析操作を学ぶ。また、代表的な数種の飼料について成分分析を行い、「動物栄養学1」や「飼料機能学」で解説している飼料の成分的栄養価値の理解をより深めることを目的とする。

概要と計画
穀類、油粕類、糟糠類、乾草(イネ科、マメ科)、わら類を分析試料とし、これらに含有される各種成分を栄養学的ならびに化学的性質の類似した6成分に大別する。次に、植物性飼料の成分的特徴の一つである多様な炭水化物群の分画を行う。一連の測定原理を習得した後に、品質管理や研究所などで用いられている手法についても学ぶ。

第1〜2回 :実験講義:飼料の6成分の分析理論と分析法の解説
第3〜14回:水分、粗蛋白質、粗灰分、粗繊維、粗脂肪、可溶無窒素物の定量・デ−タ整理と考察
第15回〜16回:実験講義:繊維性成分分析の解説
第17回〜22回:中性デタ−ジェント繊維/酸性デタ−ジェント繊維・デ−タ整理と考察 
第23回〜28回:ミネラル、ビタミンなどの測定 
第29回〜30回:全体のまとめと考察および後片付け

教室外の学習

教科書、参考書
テキストを作成し配付する。 参考書には「動物栄養試験法」(森本宏監修、養賢堂)「飼料分析法・解説2004)」(飼料分析基準研究会編、日本科学飼料協会)などがある。

授業の形式
実験に先立ち、分析理論と操作について解説し、それらに従い分析実験を行う。
分析結果とその考察を各自レポ−トにまとめる。

成績評価の方式
出席率(80%)ならびにレポ−ト(20%)で評価する。

履修に当たっての留意点
本実験は、時間割りに示されている授業時間内で終了しない場合が多いので、遅刻などないよう予め留意すること。
オフィスアワー:金曜日13時〜15時(農学部3号館323室、小田)