獣医解剖学実習

担当教官(所属、所在)
谷口和之 (獣医学科 基礎獣医学講座、 )
山本欣郎 (獣医学科 基礎獣医学講座、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科2年次講座科目
必修
通年2単位
農業生命科学科
 動物科学講座2年次
講座外科目
必修

授業の目標
獣医解剖学実習は、獣医解剖学における講義内容を実物に即して理解するためのものであり、獣医解剖学では講義と実習が一体となって初めて家畜の身体の構造と機能に関する真の知識が体得出来る。
また、動物科学講座の学生にとっては、本実習は家畜の身体の内部構造を目にすることの出来る唯一の機会である。

概要と計画
本実習は、獣医解剖学の講義と平行して行なわれるため、前期では各種骨格標本を用いてそれぞれの特徴をスケッチし、個々の骨の形態と各部位の名称を理解する。また後期では、イヌ、ウシ、ウマの筋、内臓、脈管、神経の概略を同定、スケッチし、それぞれの器官系の形態及び局所解剖学的位置関係を理解する。実習計画は以下の通りである。

第1回      骨の一般形態と構造        第2〜4回    中軸性骨格
第5回      前肢帯骨             第6〜7回    自由前肢骨
第8回      後肢帯骨             第9〜10回   自由後肢骨
第11回     関節、靭帯            第12回     脳
第13回     脊髄               第14〜18回  イヌの肉眼解剖:筋
第19〜20回  イヌの肉眼解剖:内臓       第21〜22回  イヌの肉眼解剖:神経
第23〜26回  ウシの肉眼解剖          第27〜30回  ウマの肉眼解剖

教室外の学習
自分のスケッチを見ながら教科書および講義ノートを読み返し、解剖学の知識が具体的にイメージ出来るようにすること。

教科書、参考書
「家畜比較解剖図説、上・下巻」(加藤嘉太郎、山内昭二共著、養賢堂)、「神経解剖学」(新見嘉兵衛著、朝倉書店)、「犬の解剖、カラーリングアトラス」(日本獣医解剖学会監修、学窓社)
参考書:「獣医解剖・組織・発生学用語」(日本獣医解剖学会編、学窓社)

授業の形式
実習課題の概要を説明後、各学生に骨格標本またはホルマリン固定した動物の各部位の同定を行い、そのスケッチを提出する。

成績評価の方式
提出されたスケッチ、実習の作業態度を基に評価する。基本的に、欠席は認めない。
やむを得ず欠席した場合は補習して課題をこなす。

履修に当たっての留意点
出席を毎回取る。質問は講義中及び教官室で随時受け付ける。
農業生命科学科動物科学講座学生は前期のみの2単位とする。