獣医外科学実習

担当教官(所属、所在)
小守 忍 (獣医学科 臨床獣医学講座、農学部3号館2F)
山岸 則夫 (獣医学科 臨床獣医学講座、農学部3号館1F)
谷 健二 (獣医学科 臨床獣医学講座、農学部3号館3F)
片山泰章 (獣医学科 臨床獣医学講座、農学部3号館2F )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科
 臨床獣医学講座4年次, 5年次
講座科目
必修
後期(4年次)通年(5年次)3単位

授業の目標
 獣医外科学実習は,獣医外科学の講義の内容を実際に体験して理解を深めるとともに,疾病の診断,治療および手術に必要な基本的手技を修得させることが目的であり,獣医学科カリキュラムの中で,重要な臨床実習科目の1つです。

概要と計画
 小動物では、麻酔及び手術手技を実習します。講義で説明した後に、実際に器具あるいは動物を用いて班に分かれて実習します。大動物では2班に分かれて,全体で牛4頭について手術を行い,経過を観察します。馬は1頭のみ麻酔として観察します。

第1回         動物の保定・注射法
第2回         局所麻酔・注射麻酔
第3回         大動物の麻酔(牧場)
第4回         注射法(実習)、犬
第5回         注射法(実習)、代替モデル
第6回         吸入麻酔・モニター(講義)
第7回         麻酔・モニター(実習)
第8回         消毒、手洗、術野の消毒、ドレープの使い方
第9回         消毒・手洗(実習)
第10回        周術期の管理1
第11回        周術期の管理2
第12回        手術器具説明
第13回        縫合、手結び
第14〜19回     小動物の外科手術 
第20〜25回     牛の外科手術  
第29回        馬の全身麻酔    
第30回        総合討論

教室外の学習
とくに定めません。

教科書、参考書
教科書は特に使用しない(自作資料)。参考書:Small Animal Surgery(訳本、インターズー)、Techniques in Large Animal Surgery (Lea & Febiger)、牛の外科マニュアル(チクサン出版社)

授業の形式
出席を取る。手術においては役割の認識,予習を課します。局所解剖,全身麻酔における生理機構の把握,回復を見越した総合的外科手術の理解を高めます。

成績評価の方式
麻酔,手術経過をレポートとして提出,獣医外科学の試験に手術事項が盛り込まれます。出席を重視します。 

履修に当たっての留意点
動物を扱う敬虔な態度,予習,復習,イメージトレーニングが重要です。質問は実習中,その他は教官室などでいつでも受け付けます。