獣医生理化学

担当教官(所属、所在)
橋爪一善 (獣医学科 基礎獣医学、農学部3号館324)
木崎景一郎 (獣医学科 基礎獣医学、農学部3号館326)
伊東晃 (非常勤講師 東京薬科大学、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科3年次講座科目
必修
通年3単位

授業の目標
獣医生理化学の授業では,生命現象を物質レベルで解説する.生命は,連続的に進行する化学反応によって支えられているという概念を習得させ,その反応の乱れが疾病につながることを理解させるための基礎を築く.

概要と計画
獣医生理化学では,まず、生体主要構成成分の構造とその代謝反応および代謝産物の機能について講義する.タンパク質,糖質,脂質,アミノ酸,核酸に大別してとりあげる.次に,遺伝子の構造,機能とタンパク質合成について講義する.その他,ガン,免疫,遺伝病や遺伝子工学的技術に関する基礎事項等についても必要に応じてとりあげる.

1) 生体構成成分の概要
2~3) タンパク質の構造と機能
4~6) 栄養と臓器の働き
7~8) 酵素と補酵素・ビタミン
9~11) 糖質とその代謝
12~13) 脂質とその代謝
14~15) アミノ酸とその代謝
16~17) 核酸とその代謝
18) 遺伝子の構造

19) 遺伝子工学的手法
20~23) 遺伝情報の発現
24) タンパク質の合成
25) タンパク質の細胞内輸送
26) タンパク質の折りたたみ,分解
27) ガンと遺伝子
28) 遺伝病とその診断技術
29) 遺伝子組換え,分子進化
30) まとめ

教室外の学習
教科書を読んで予習してから授業に臨むこと.授業後は,プリントや参考書の内容も含めて復習し,理解を深めること.また,授業内容に関連した文献を教材としてレポートを課す機会を数回設ける.

教科書、参考書
教科書:図解よくわかる生化学(中島邦夫ら著,南山堂出版),参考書:獣医生化学(斉藤昌之ら編,朝倉書店),細胞の分子生物学(中村桂子ら監訳,Newton Press),標準分子医化学(藤田道也ら編,医学書院)

授業の形式
講義中心の形式とし,プリント,OHPを利用してできるだけ視覚的に印象づける.

成績評価の方式
授業内容の区切りのよいところで3〜4回の小テストを行い,その得点により評価する.
平均点60点以上を合格とする.

履修に当たっての留意点
本科目は,他の基礎・応用科目を理解すための基本となる.予習・復習をおろそかにせず,理解に努めること.質問は随時歓迎.オフィスアワーは特に限定しないので、在室時に適時訪問してください.