獣医薬理学

担当教官(所属、所在)
小林晴男  (獣医学科 基礎獣医学 獣医薬理学、3号館3階)
鈴木忠彦  (獣医学科 基礎獣医学 獣医薬理学、3号館3階)
遠藤 仁 (非常勤講師 (富士バイオメディクス  、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科3年次講座科目
必修
通年4単位

授業の目標
 薬(化学物質)が生理機構にどのように作用するのかを学ぶのが薬理学です。例えば、抜歯をするとき「痛い」ので歯医者さんは局所麻酔薬を歯ぐきに注射します。痛いという現象は生理機構です。局所麻酔薬を注射するとしばらくして「痛み」を感じなくなります。痛みを無くす作用は薬理作用です。なぜ、「痛」みが無くなるのか(作用機序)、この局所麻酔薬を投与したときに、どのように吸収され、組織に分布し、身体から消失するのか(薬物動態)などを学びます。

概要と計画
授 業 の 概 要
 図説をなるべく多くとり入れて講義する。

授 業 計 画
第 1回 薬理学の概念・薬理作用、第 2回 薬の体内動態(吸収と分布)
第 3回 薬の体内動態(生体内変化・排泄)、第 4回 薬の体内動態(血中動態)
第 5回 薬の有害反応、医薬品の基準と開発、第 6回 薬物治療における基本姿勢
第 7回 末梢神経系に作用する薬物、第 8回 局所麻酔薬
第 9回 コリン作動薬および拮抗薬、第10回 神経ー筋接合部遮断薬
第11回 自律神経節に作用する薬、第12回 抗コリンエステラーゼ薬
第13回 アドレナリン作動薬、第14回 アドレナリン作動性効果遮断薬
第15回 アドレナリン作動性ニューロン遮断薬、第16回 中枢神経系に作用する薬物 1
第17回 中枢神経系に作用する薬物 2、第18回 オータコイドとその拮抗薬
第19回 抗炎症薬、第20回 循環器系に作用する薬
第21回 血液に作用する薬、第22回 塩類代謝と腎機能に影響する薬
第23回 消化機能に影響する薬物、第24回 ホルモン、抗ホルモン、ビタミン
第25回 免疫機能に影響する薬物、第26回 消毒薬
第27回 化学療法薬、第28回 駆虫薬
第29回 殺虫薬、第30回 重金属拮抗薬

教室外の学習

教科書、参考書
教科書:「新獣医薬理学(第2版)」(伊藤勝明他編、近代出版)
参考書:「改訂 獣医薬理学」(柳谷岩雄、浦川紀元、大賀 晧編、文永堂)、「新編 家畜薬理学」(吐山豊秋著、養賢堂)、「一目でわかる薬理学」第2版(麻生芳郎著、メデイカルサイエンスインターナショナル)、
「新薬理学入門、改訂第2版」(柳澤・谷内・布木)

授業の形式
黒板使用。できるだけ図説をする。獣医薬理学実験例をなるべく多く加える。

成績評価の方式
学期末試験および出席率で評価する。

履修に当たっての留意点
遅刻をしないこと。予習、復習、質問を行なうこと。