獣医臨床繁殖学

担当教官(所属、所在)
居在家義昭 (獣医学科 臨床獣医学講座、3号館4階416号室)
大澤健司 (獣医学科 臨床獣医学講座、3号館4階415号室)
三宅陽一 (非常勤講師  、 )
佐藤邦忠 (非常勤講師  、 )
金田義宏 (非常勤講師  、 )
澤向 豊 (非常勤講師  、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科4年次講座科目
必修
通年4単位

授業の目標
 総論では,動物の繁殖障害を総合的に理解する上で,必要な基礎的学問を教授することが目的であり,また各論では,動物の繁殖障害各論の概念とその防除を図るために必要な論理を教授することが目的である。獣医学科カリキュラムの中の臨床獣医学分野における重要な科目の1つとして位置づけられている.

概要と計画
 総論の講義では,動物の繁殖に関する雄動物と雌動物の生殖器の構造と生殖子,生殖機能のホルモン支配,牛や馬,豚,犬などの性成熟と性周期や交配適期のほか,人工授精,受精卵・胚移植,分娩誘起などの家畜繁殖の人為的支配・受精・妊娠および分娩管理を重点に教授している.
1)臨床繁殖学ー背景・学習上のポイント, 2)雄畜の生殖器の構造および精子・精液,3)雌畜の生殖器の構造および卵子, 4-5)生殖機能のホルモン支配 , 6)性成熟および性周期概論,7)性周期各論, 8)動物別の性周期の特徴(牛), 9)動物別の性周期の特徴(馬,豚その他),10) 繁殖管理総論,11)妊娠期の管理,12)産褥期の管理,13-14)馬の生産管理医学,15)総合討論
 各論の講義では,我国の家畜の繁殖状況の実態と問題点について飼養管理,衛生管理および繁殖管理の面から総合的に概説している.そして,雄畜と雌畜の繁殖障害の種類と発生要因,生殖器の個々の疾患,雌畜ではさらに妊娠期の母体と胎子の異常,流・早・死産,難産,分娩前後の異常,新生子の疾患などの原因,診断,治療処置および予防法について新しい知見を加えて教授する.16)家畜の繁殖障害概論, 17)生殖器の先天性形態異常, 18-19)雄・雌畜の繁殖障害,20)雌畜の副生殖器の疾患, 21-22)卵巣疾患の原因と診断・治療と予防,23)流産の原因と予防,24)妊娠期における母体と胎子の異常,25)難産とその処置,26)胎子娩出後の生殖器疾患,27)乳房と新生子の疾患,28-29)獣医臨床繁殖学-最近の進歩,30)総合討論

教室外の学習
 講義の前にはテキストや参考書を参照して予習を行い課題をもつこと,また講義終了後は講義内容が正しく把握できるよう復習を欠かさないこと.

教科書、参考書
 最新家畜臨床繁殖学(山内亮編,朝倉書店)を教科書として使用する.参考書には,獣医繁殖学第2版(森純一他編,文永堂),獣医繁殖・産科学-その診断と治療-(ロバーツ著,学窓社),獣医繁殖・産科学(アーサー他著,文永堂),家畜繁殖学全書(望月公子編,朝倉書店),小動物の繁殖と新生子マニュアル(シンプソン他編,学窓社)などがある.

授業の形式
 教科書にとどまらず,最新の学術成果をおり混ぜながら,講義を進めている.OHPあるいはスライドやビデオなどを活用して,可能な限り視聴覚を利用する.

成績評価の方式
 学期末のテスト,および講義中の試問,小テスト,出席状況などで評価する.

履修に当たっての留意点
 出席は随時取る.試験には教科書,ノートの持ち込みは不可.質問は授業中,および教員室などでいつでも受け付ける.