■担当教官(所属、所在) |
伊藤菊一 (寒冷バイオシステム研究センター 生体機能開発研究分野、農学部7号館2階 ) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 生物機能科学講座3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
本講義では、低温や乾燥ストレスを含む、種々の環境ストレス下における植物の多様な適応メカニズムについて、遺伝子やタンパク質といった分子レベルで易しく解説し、植物が進化の過程で獲得した環境応答機構への理解を深めることを目的とする。 |
■概要と計画 |
この講義では、植物をとりまく様々な環境ストレスに対する植物の適応機構について、具体的事例(温度、水、光、栄養等)を挙げながら解説していく。また、ストレス耐性および非耐性植物におけるストレス応答の機能的差異についても植物生理学や分子生物学で学んだ基礎知識に基づいて言及する。さらに、ストレス耐性植物の分子デザインといった応用への可能性についても考察する。 第1回 序論 第2〜4回 温度環境に対する応答 第5〜7回 水環境に対する応答 第8〜9回 光環境に対する応答 第10〜11回 栄養環境に対する応答 第12〜14回 環境ストレス耐性植物の分子育種 第15回 予備 (試験) |
■教室外の学習 |
講義で解説する内容を毎回プリントとして配布するので、予・復習に活用すること。 |
■教科書、参考書 |
毎回講義の内容を詳しく書いたプリントをテキストとして利用する。参考書として、「植物分子生理学入門」(横田明穂編、学会出版センター、4,200円)および「植物の環境応答」(渡邊昭ら監修、秀潤社、3,600円)を薦める。 |
■授業の形式 |
講義形式。関連資料を適時配布するとともに、スライドなども随時使用する。毎回講義の終わりに小レポートを課す。 |
■成績評価の方式 |
授業への参加度:40点(毎回提出する小レポートによる) 期末試験:60点 以上の合計100点のうち、60点以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
「植物生理学」を受講しておくことが望ましい。さらに、「遺伝子工学」、「植物分子生理学」および「細胞生物学」を受講することを薦める。メールによる質問を常時受け付ける。 |