植物育種学 II

担当教官(所属、所在)
高畑義人 (農業生命科学科 生物機能科学講座、2号館2階202)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
選択
前期2単位
農業生命科学科
 生物機能科学講座3年次
講座科目
必修

授業の目標
植物の品種改良のうち、近年開発されつつあるバイオテクノロジーを利用した育種法について、その基礎理論及びそれに基づいた様々な手法について講義し、その意義について理解する。また、特定の作物を取り上げ、その育種について理解する。

概要と計画
植物バイオテクノロジー(細胞工学、遺伝子工学)を利用した育種への応用についての基本を概説した後、変異作出、選抜、固定、増殖の各育種場面での本技術の理論と実際について講義する。また、バイテクを用いた植物育種に関連する最新のトピックを取り上げ、育種をめぐる現状と将来についても理解する。また、特定の作物を取り上げ、具体的な育種について講義する。

第1回     植物バイオテクノロジーと育種
第2回     植物組織培養
第3〜6回   バイオテクノロジーを利用した変異作出(ソマクローン変異、細胞融合、                   組換えDNA等)
第7〜9回 バイオテクノロジーを利用した選抜(細胞選抜、分子遺伝マーカー)      
第10回    バイオテクノロジーを利用した固定
第11回    バイオテクノロジーを利用した増殖
第12〜14回 主要作物の育種
第15回    期末試験

教室外の学習
参考書などにより、予習、復習を十分に行う。また、新聞やテレビなど育種関係の報道を見て、最新の情報も得るようにする。

教科書、参考書
参考書として、「植物育種学第3版」(日向康吉ら、文永堂出版)、「植物育種学各論」(日向康吉ら、文永堂出版)、「植物育種学(上)、(下)」(藤巻 宏ら、培風館)、「遺伝子操作の原理」(R.W.オールドら、培風館)、「植物の遺伝と育種」(米澤勝衛ら、朝倉書店)等がある。

授業の形式
講義資料を配付し、それを参考にしながら講義を行う。

成績評価の方式
期末の筆記試験で評価する。60%以下は再履修となる。

履修に当たっての留意点
「植物育種学T」を履修しておくこと。また、「分子生物学」を平行して履修することが望ましい。
オフィスアワーは特に曜日等を設けないので、随時可能である。