森林測量学 II

担当教官(所属、所在)
澤口勇雄 (附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター、5号館3階309号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座
   総合森林学コース2年次
講座科目
選択
後期2単位
農林環境科学科
 森林科学講座
   森林管理技術学コース2年次
講座科目
必修

授業の目標
森林科学における基礎技術学の一つである森林測量学のうち,応用測量学の分野を授業する。授業では,面積や体積の測定,地図に関する基本事項について講義するとともに,森林資源や森林環境などを解析するための有用な写真測量,GPS(汎地球測位システム),GIS(地理情報システム),RS(リモートセンシング)など最新の森林測量技術の修得を目標とする。この測量技術は,フォレスターを目指す学生のみならず,フィールド関連の研究を志す学生,およびフィールド関連の専門職業人にとって極めて有益な知識・技術である。

概要と計画
講義は森林情報管理を進めるために重要な空中写真,GPS,GIS,リモートセンシングの最新の測量技術を中心に行う。
第1回  面積および体積の測定法
第2回  地図の基礎
第3回  地図の利用法
第4回  空中写真の種類と利用
第5回  空中写真の特徴
第6回  空中写真の実体視と測定
第7回  空中写真の判読
第8回  GISの原理と利用
第9回  GISのモデルと構造
第10回 GPSの原理と精度
第11回 GPSによる測位
第12回 リモートセンシングの原理と特徴
第13回 リモートセンシングのセンサとプラットフォーム
第14回 リモートセンシングの解析手順と方法
第15回 期末試験

教室外の学習
講義前に事前に配布される講義プリント,教科書等で十分予習し,受講後は必ず復習すること。

教科書、参考書
教材:講義プリント
参考書:「測量(2)」丸安和隆著(オーム社),「GISワークブック」村井俊治著(日本測量協会),「図解リモートセンシング」日本リモートセンシング研究会(日本測量協会),「GPS測量の基礎」土屋淳・辻宏道著(日本測量協会)

授業の形式
OHP,スライド,配布プリントにより講義形式で行う。

成績評価の方式
中間試験・期末試験(80点)と出席・授業態度(20点)により評価する。60点以上を合格とする。優(80点以上),良(70〜79点),可(60〜69点),不可(60点未満)。60点に満たなかった人のうち希望する人に対して再試を行う。再試も60点以上を合格(可)とする。

履修に当たっての留意点
森林管理技術学コース2年次では必修となっているが,総合森林学コースでは選択である。3年次後期に開講される「森林測量学実習U」と併せて履修することを前提とする。質問は随時受け付ける。オフィスアワー(木曜12:00〜13:00),sawai@iwate-u.ac.jp