■担当教官(所属、所在) |
倉島栄一 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座、1号館312号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 環境共生コース3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 地域環境工学コース3年次 | 講座科目 必修 |
■授業の目標 |
水は降水,地表水,蒸発散などの循環を経るなかで,水資源として人間の活動に深く関わっている.これに関わる水文学の領域は広範囲におよび,接地層気象学や土壌学などと密接な関係にある.授業では,地表付近の運動量,熱・水蒸気輸送および流出解析手法や確率水文量推定などの基礎的技術を習得することを目標とする. |
■概要と計画 |
地表面と大気間の水移動は,接地層を介して行われる.その駆動力となる乱流と放射エネルギーについて具体的な対象をとりあげながら解説する.地表面付近の水循環については,雨水・融雪水の地表,地中における挙動を概説しながら,流出解析手法を中心に理解を深める.また,水文統計では,確率水文量や確率降雨強度式について解説する. 第 1回 水循環と熱エネルギー 第 2回 地表付近の運動量,熱,水蒸気輸送(1) 第 3回 地表付近の運動量,熱・水蒸気輸送(2) 第 4回 地表面の熱収支 第 5回 蒸発散とペンマン法,ペンマンモンティース法 第 6回 〃 第 7回 降雨強度の表現方法 第 8回 水文統計-確率水文量の推定- 第 9回 水文統計-確率降雨強度式の作成- 第10回 流域と流出現象 第11回 流出を支配する式−地表流と地中流− 第12回 流出解析法(ユニットハイドログラフ法,タンクモデル法) 第13回 流出解析法 (貯留関数法) 第14回 流出解析法(キネマテックウェーブ法) 第15回 評価 |
■教室外の学習 |
毎回の授業の復習. |
■教科書、参考書 |
テキストは配布する.参考となる書籍は多岐におよぶので授業の都度,紹介する. |
■授業の形式 |
通常の授業形式. |
■成績評価の方式 |
試験で評価する.60点以上を合格とする.60〜69可,70〜79良,80〜優 |
■履修に当たっての留意点 |
事前に土壌物理学を履修することが望ましい. オフィスアワー:火曜 17〜18時 1号館 312号室 地域環境工学コースの目標Cに対応する. |