■担当教官(所属、所在) |
武 田 純 一 (農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座、農学部1号館3階322室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座3年次 | 講座科目 必修 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
農産物の持続的生産に果たす農業機械・施設の役割は極めて大きく,現在我々が食べている食料のほとんど全てが,何らかの形で農業機械や施設の恩恵を受けている。ところが,我が国では農業就業人口の減少や高齢化により,農作業の維持は憂慮すべき事態に直面しており,農作業のシステム化やハイテク化を益々進展して行かなければならない。 本講義では,生物生産用の機械について設計と有効利用の観点から学習する。また,地球環境と調和した持続的な生物生産という視点からも,講義を展開する。 |
■概要と計画 |
各種生物生産に使用される農業機械の種類・構造・機能を(1)設計することと,(2)利用することの2つの立場から講義する。本講義は,特にトラクタ工学・農産物加工工学・生物生産施設学等と密接な関係を持つ。授業の計画は,以下の通りである。 第 1回 農作業の技術史 (栽培技術と機械化の歴史) 第 2回 耕うん・整地機械 (プラウ耕) 第 3回 耕うん・整地機械 (ロータリ耕) 第 4回 播種機と移植機 (播種機・田植機・移植機) 第 5回 圃場管理用機械と施設 (施肥機・防除機・中耕除草機・管理機) 第 6回 穀物用収穫機械T (バインダ) 第 7回 穀物用収穫機械U (コンバイン) 第 8回 飼料生産・調整機械と施設 (粗飼料生産機械) 第 9回 家畜・家禽飼養管理用機械と施設 (乳牛飼育管理用機械と施設) 第10回 果樹及び野菜園芸用機械と施設 第11回 農作業のシステム化T (作業能率と作業体系) 第12回 農作業のシステム化U (農業機械の利用と生産物の低コスト化) 第13回 農作業ハイテク化への挑戦 (農作業の自動化・ロボット化の現状と未来) 第14回 農作業ハイテク化への挑戦 (地球環境に配慮した農作業とは) 第15回 最終評価 |
■教室外の学習 |
本講義の学習では,実際の農作業体験や農業機械・施設の実物を観察することが重要である。農場実習・学生実験等において,積極的に感性を磨いておくことが大切である。 |
■教科書、参考書 |
教科書:農業機械システム学,瀬尾・岡本編著,朝倉書店 参考書:生物生産機械学,木谷収編著,コロナ社 その他:印刷資料を用意する予定である。 |
■授業の形式 |
黒板およびPCプロジェクタを用いて,できるだけ視聴覚を利用する。随時,レポート課題を課し,理解を深めるよう努力する。 |
■成績評価の方式 |
学期末のテスト(60%),授業時に課したレポート課題(20%),および出席状況(20%)で評価し,60%以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
出席を毎回取る。 |