■担当教官(所属、所在) |
木村伸男 (農林環境科学科 地域マネジメント学講座、農2号館405) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域マネジメント学講座2年次 | 講座科目 必修 | 前期 | 2単位 |
農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座年次指定無し | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
農業、農村地域は、生活の場であり、生産の場であり、さらには生態環境の場である。そうした地域が、経済発展の過程で変貌を余儀なくされ、生産が後退し、生態環境も悪化し、地域社会の維持が困難になってきている。こうした状況の下で地域社会や農林業の活性化、地域資源問題等が国民的課題となり、地域マネジメントの必要性が高まってきている。 |
■概要と計画 |
まず、地域マネジメントが必要となった背景を明らかにする。そして、地域の実体としてのあり方、すなわち地域に内在する論理とメカニズムを述べ、その下での地域マネジメントの主体、目的、方法について基本的な考え方、理論を示す。そして、現実に地域マネジメントを行う上での具体的・個別的考え方、方法を述べる。 1.地域マネジメントの背景、必要性(第1〜2回) 1)農業・農村の変貌 2)国民的課題としての農林業・地域資源問題 2.地域マネジメントの理論(第3〜7回) 1)地域の論理とメカニズム 2)地域マネジメントの主体とその役割 3)地域マネジメントの目的 4)地域マネジメントの方法 3.地域マネジメントの個別的考え方と手法(第8〜14回) 1)資源循環型地域育成の考え方 2)地域産業ネットワークと企業活動 3)地域づくりの目標と地域農業 4)地域における起業活動 5)地域農業の組織化 4.地域農業マネジャーの課題と役割(第15回) 1)地域農業が抱えている課題 2)農村、地域農業のリーダーとその役割 *講義内容は多少変更することがある |
■教室外の学習 |
復習を行う。 |
■教科書、参考書 |
テキストは使用せず、プリントで行う。 参考図書は、伊丹敬之『場の理論とマネジメント』(東洋経済新報社)、田中史人『地域企業論』(同文舘)、平野繁臣『地域経営学のススメ』(通商産業調査会)がある。 |
■授業の形式 |
講義を中心に行う。 |
■成績評価の方式 |
中間テスト、期末テストと出席で総合評価する。 |
■履修に当たっての留意点 |
本科目の履修に当たっては、「食料・農業・農村白書」を読んでおくことが望ましい。 |