■担当教官(所属、所在) |
古 賀 潔 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座、農学部1号館208号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 環境共生コース3年次 | 講座科目 選択 | 前期 | 1単位 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 地域環境工学コース3年次 | 講座科目 必修 |
■授業の目標 |
土壌物理学,土質力学で学んだ土の基本的な性質の測定法を,実際の土を対象にした実験を通じて体験し,土の理工学的性質への理解を深めると共に,実務や研究で必要な実験手法についての知識を身につけることを目標とする。具体的には以下の能力を身につける。 ・土壌の水分,密度,土粒子の密度などの基本量の測定原理を理解し,測定することができる。また,統計処理により自分の測定結果を客観的に評価することができる ・土壌の粒度,コンシステンシー限界の測定原理を理解し,測定することができる。また,土の分類に応用することができる。また,統計処理により自分の測定結果を客観的に評価することができる ・土の締固め試験を行い,締固めによる土の性質の変化を理解し,諸量の計算をすることができる ・土の圧密特性,透水性,力学的強度を測定し,結果を関連する演習問題の解決に用いることができる |
■概要と計画 |
現地から採取した土壌試料を用いて,主としてJIS規格に則った実験を行う。実験結果はレポートにまとめて提出する。また,実験結果を用いた演習問題を適宜課し,土壌物理学,土質力学の理解を深める。 第1回 ガイダンス,班編制,土壌採取 第2回 含水比測定 第3回 土粒子密度測定 第4回 粒度試験(ふるい分け法) 第5回 粒度試験(比重計法) 第6回 液性限界試験 第7回 塑性限界試験 第8,9回 締固め試験(湿潤密度,乾燥密度,三相分布) 第10回 飽和透水試験 第11,12回 圧密試験 第13〜15回 三軸圧縮試験 |
■教室外の学習 |
レポートの作成,「土壌物理学」,「土質力学」の関連する部分の復習。 |
■教科書、参考書 |
教科書:「土質試験−基本と手引き−」(地盤工学会編,地盤工学会出版)1,429円 教 材:教官が作成した資料,仕様書。 |
■授業の形式 |
各試験の最初の時間に試験方法について説明し,必要に応じてグル−プ分けを行い,個人あるいは班単位で実験を行う。 |
■成績評価の方式 |
出席10%,各実験毎に提出するレポ−トの内容80%,実験に対する取り組みの態度10%で評価する。 80%以上優,70-79%良,60-69%可,60未満不可。 |
■履修に当たっての留意点 |
土壌物理学を履修済み,土質力学を履修中であることを前提としている。 授業に出席し,自主的・計画的に実験を用い,結果の整理,解析,考察を行ってレポートをまとめることを重視する。 地域環境工学コースの学習・教育目標のCに対応する。 オフィスアワー:毎日・12:30-13:00・1号館208室 |