動物病理学 II

担当教官(所属、所在)
岡田幸助 (獣医学科 応用獣医学講座、 )
御領政信 (獣医学科 応用獣医学講座、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科4年次学科共通科目
必修
後期3単位

授業の目標
動物病理学Tで学習したことを基礎にして、各器官における病変の解析から病気の診断に結び付ける能力を養うために学習する。動物には家畜、実験動物、愛玩動物、鳥類、野生動物および水生動物などの多種類があり、それぞれの動物に特異的な疾患もあり、比較病理学的にも学習し形態診断学の基礎を習得する。

概要と計画
動物病理学Uは、「動物病理学各論」と「獣医病理組織カラーアトラス」を用いて講義する。各章では臓器別に疾病が記載されており、疾病の定義、模式図、図表、カラースライドなどにより、その概念を理解する。動物病理学Uでは循環器系、血液および造血器系、体腔、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、神経系、感覚器系、内分泌系、運動器系および皮膚系のそれぞれの疾患について学習する。

[計画]
第1回  循環器系: 心臓、動・静脈、リンパ管
第2回  血液・造血器系: 骨髄、血液、脾臓
第3回  血液・造血器系: リンパ節、胸腺、白血病
第4回  体腔、胸・腹膜および呼吸器系: 鼻腔、副鼻腔、喉嚢、気嚢
第5回  呼吸器系: 喉頭、気管、気管支、肺
第6回  消化器系: 口、咽頭、唾液腺、扁桃、歯、食道、胃、腸
第7回  消化器系: 肝臓、胆嚢、膵臓
第8回  泌尿器系: 腎臓、腎盂、膀胱
第9回  生殖器系: 間性、雄・雌生殖器、乳腺
第10回 神経系: 基本的細胞・組織病理学、奇形
第11回 神経系: 炎症、代謝障害、変性性疾患、腫瘍、末梢神経
第12回 内分泌系: 甲状腺、副腎、下垂体等
第13回 運動器系: 骨、関節、骨格筋
第14回 皮膚系: 先天性疾患、炎症、物質沈着
第15回 総合討論

教室外の学習

教科書、参考書
「動物病理学各論」(日本獣医病理学会 編、文永堂出版)と「獣医病理組織カラーアトラス」(板倉智敏、後藤直彰編、文永堂出版)を教科書をして使用する。

授業の形式
OHP、カラースライドによる視聴覚を利用した講義。

成績評価の方式
学期中間試験、学期末試験および出席率で評価する。

履修に当たっての留意点
出席は毎時間とる。質問は授業中、その他は教官室で随時受け付ける。
オフィスアワー随時