■担当教官(所属、所在) |
沢辺 攻 (農林環境科学科 森林科学講座、2号館1階110号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 森林科学講座 総合森林学コース2年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農林環境科学科 森林科学講座 森林管理技術学コース2年次 | 講座科目 必修 |
■授業の目標 |
「樹木の組織と形態・生理」の講義で学習した内容を基礎とし、天然性生物材料で寸法・形状の異なる細胞で組織構成された木材の物理的性質の特異性を、他材料との比較の基で理解すること、およびこれら特性を反映した木材の適正利用についての応用力を熟成することを目標とする |
■概要と計画 |
木材は多孔性、吸湿性、膨潤・収縮性、異方性、不均質性、多様性と言った材料特性を有する。最初にこれら特性全般に関連する比重と含有水分特性を、ついで水分、熱、電気、音響、光などの物理的刺激に対する木材の応答の仕方を学習する。 各分野について材料学としての学術的内容に基礎を置き、それらと木材利用に関連する事象を学ぶ。 第1〜2回 木材の比重特性 第3〜4回 木材中の水分 第5〜6回 木材の膨潤・収縮特性 第 7 回 中間テスト 第8〜9回 木材の熱的性質 第10〜11回 木材の電気的性質 第12〜13回 木材の音響的性質 第 14 回 木材の光特性 第 15 回 期末テスト |
■教室外の学習 |
講義テキストや参考書を用いて予習と復習を必ず行うこと。 日常生活の中でには講義内容に関連する木材利用の現場サンプルを常に目にすることが出きる。これらについてよく観察する習慣を付けること。 |
■教科書、参考書 |
教材として講義プリントを用いる。参考書として「木材科学講座3 物理」(海青社)を推薦する。 |
■授業の形式 |
講義を主体とする。毎回講義終了後に講義内容に関連するレスポンスカードを課す。 |
■成績評価の方式 |
レスポンスカードの提出回数と内容評価(20点満点)と期末テスト(80点満点)で評価し、80点以上を「優」、70〜79点を(良)、60〜69点を(可)、60点未満を「不可」とする。不可のものには再試を1回行い、60点以上のものを「可」とし、60点未満を「不可」とする。無断欠席回数5回以上の者は単位を与えない。 |
■履修に当たっての留意点 |
1)「木材の組織と形態・生理」および「同実験」の単位を取得していることが望ましい。 2)受講に際して計算機の携行を義務づける。 3)質問は講義時間中随時受け付ける。 4)オフィスタイムは、月曜日午後5時〜6時とする。 |