■担当教官(所属、所在) |
木村 毅 (地域連携推進センター 、盛岡市上田4-3-5 ) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科1年次 | 学科共通科目 選択 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
有機化学の知識は、生体成分の基本的理解、素材の生産には不可欠のものであり、内容がシステマテックであるので、全体が理解できるようにする。特に、重要度の高い項目については、理解度を高めるために、やや詳細に学習し、必要に応じて、生体成分関連について追加学習する。 |
■概要と計画 |
有機化合物とは何か,どのような種類があるかを全体的に把握し,各種類の基本的な性質,反応性を解説する。特徴的な有機化合物については,必要最小限の関連科学についても解説を加え,より理解を深めるようにする。 第1回 有機化合物とは何か。分類と命名法。石油化学と社会生活。 第2回 脂肪族炭化水素 飽和型の種類と性質,命名法 第3回 脂肪族炭化水素 不和型の種類と性質,命名法 第4回 有機反応メカニズムと高分子化合物の合成 第5回 芳香族化合物 結合の種類 第6回 複素環化合物 第7回 立体化学:立体配置と立体配座 第8回 アルコールおよびフェノール 第9回 類縁化合物の種類と性質 第10回 アルデヒド、ケトン、カルボン酸とその誘導体 第11回 酸,有機酸,脂肪酸,核酸 酸性と塩基性 第12回 アミンとアミノ酸 第13回 タンパク質および酵素 第14回 糖質の種類と性質 第15回 成績評価 |
■教室外の学習 |
有機化学は実社会に密着した学術であり,講義で得た知識の周辺には実社会に役立つと思われる未知なることが多くある。新聞,テレビ,地域情報などに有機化学関連のものに目を向けるようにする。これらの情報に興味をもつには鋭い感性が求められる。 |
■教科書、参考書 |
テキスト:基本化学シリーズ1「有機化学」(山本忠ら、朝倉書店、2700円、1995年) 参考書:「有機化学ハンドブック」(有機合成化学協会編、技報堂出版、1993年)、「有機化合物事典」(安藤亘編、朝倉書店、1987年)、「デュガス生物有機化学」(H.デュガス著、井本泰治ら訳、シュプリンガー・フェアラーク東京、1993年)、「ストライトウィーザー有機化学 解説2」(A.ストライトウィーザー著、湯川泰秀監修、廣川書店、1995年)、「ボルハルトショアー現代有機化学 上 下」(K.P.C.ボルハルト、N.E.ショアー著、古賀憲司ら監訳、化学同人、1997年)など 教材:配布プリント |
■授業の形式 |
知識集積型の講義を主体とする。 |
■成績評価の方式 |
学期末試験および出席率で評価する。 |
■履修に当たっての留意点 |
特になし。 |