林業・木材産業論

担当教官(所属、所在)
伊藤幸男(地域マネジメント学講座,2号館4階)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座
   総合森林学コース2年次
講座科目
選択
前期2単位
農林環境科学科
 森林科学講座
   森林管理技術学コース2年次
 地域マネジメント学講座2年次
講座科目
必修

授業の目標
 この講義の目標は次の3点である。第1点は、日本の林業・木材産業の歴史的展開を理解することである。特に戦後段階の展開について理解を深める。第2点目は、こうした事実認識を踏まえたえうで、その時期の林業・木材産業に関する議論を学び、林業政策についても触れる。第3点目は、環境時代において求められる新たな林業・木材産業、あるいはそれらをとりまく社会の姿について考える。

概要と計画
 林業・木材産業の歴史的展開と現状について時代画期ごとに進めていく。

第1回 イントロダクション
第2回 世界の中の日本林業・木材産業
第3回 戦前期の林業・木材産業
第4〜6回 高度成長期の林業・木材産業(林業生産・製材生産の増大/拡大する人工林/合板産業・紙パルプ産業の展開/外材輸入の始動/国有林の果たした役割/林業政策の特徴)
第7〜9回 低成長期の林業・木材産業(林業生産の低迷/木材産業の展開/環境保全問題)
第10〜12回 国際化段階の林業・木材産業(日本林業・木材産業の解体過程/外材輸入の構造変化/多国籍化する紙パルプ資本/林業政策の転換)
第13〜14回 環境時代の林業・木材産業(持続可能な森林経営と温暖化対策の世界的枠組み形成/森林認証/木質バイオマス)
第15回 世界視点から標榜する新たな日本林業・木材産業

教室外の学習
 事前に配布したテキストに基づき講義が実施されるため予習が必要。復習をかねたレポート作成を課す。

教科書、参考書
テキストおよび参考書:森林・林業白書他多数、第1回目に指示する
教材:毎週次週分の論文等のプリントを配布する

授業の形式
前の週に配布したプリントに基づく解説を行うとともに、グループディスカッションを行う。

成績評価の方式
出席、レポート、学期末の筆記試験を1:1:1の割合で評価する。「成績評価」の60点以上を合格とし、「優:80点以上」「良:70〜79点」「可:60〜69点」「不可:60点未満」とする。再試験は実施しない。

履修に当たっての留意点
講義は予習を前提として進めるため、十分な予習が必要。
オフィスアワー:毎週金曜日12:00-13:00