林道工学実習

担当教官(所属、所在)
澤口勇雄 (寒冷フィールドサイエンス教育研究センター、5号館3階309号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座
   総合森林学コース3年次
講座科目
選択
後期1単位
農林環境科学科
 森林科学講座
   森林管理技術学コース3年次
講座科目
必修

授業の目標
林道工学で講義した内容について理解を深め,林道設計技術の確実な修得を目標とする。演習林実習は,極めて実践的な内容であり,本実習の受講により確実な林道設計技術を身につけることができる。このためフォレスターを目指す学生に必須である。また,本実習は森林測量技術を広範囲に用いることから,将来,測量士を目指す学生はむろん,フィールドフィールド関連の専門職業人を目指す人には測量技術を磨く機会でもある。

概要と計画
実習は3年次10月(4泊5日)に演習林において宿泊実習の形態で行われる。演習林実習では実際の森林を対象に,林道2級を対象に延長200〜300mの路線設計を行う。また,林道設計図書の作成,数量計算や工事費の算定を行う。

T. 演習林実習(4泊5日)
第1日目 外業:現地踏査(ハンドレベルによる踏査),予備測量(ポケットコンパスによる路線測量),内業:予測平面図,(縦断面図,横断面図) 
第2日目 外業:実測(IP設定),平面測量(ポケットコンパスによる路線測量),内業:平面図
第3日目 外業:曲線設定縦断測量(オートレベルによる水準測量),横断測量(ポールによる横断測量),内業:縦断面図,横断面図 
第4日目 外業:現地講評,内業:工事数量の算定工事経費の算定
第5日目 内業:設計図の完成,成果の発表

教室外の学習
林道工学の授業内容を理解しておく必要がある。

教科書、参考書
授業毎に作成されたプリントを使用する。「森林土木学」小林洋司他(朝倉書店),「新林業土木学」上飯坂實他(朝倉書店)が参考になる。

授業の形式
5〜6名で構成された班毎に与えられた課題について実習を行い,その成果を提出する。

成績評価の方式
出席状況及び実習で提出される成果によって評価する。出席率2/3以下は単位を与えない。出席(20点)・実習態度(30点),実習成果(50点)により評価する。60点以上を合格とする。優(80点以上),良(70〜79点),可(60〜69点),不可(60点未満)。再試は行わない。

履修に当たっての留意点
森林管理技術学コース3年次では必修となっているが,総合森林学コースでは選択である。質問は随時受け付ける。「林道工学」と併せて履修することが前提である。演習林実習経費として,食事の実費(6000円程度)が必要である。オフィスアワー(水曜12:00〜13:00),sawai@iwate-u.ac.jp