蔬菜花卉園芸学実験

担当教官(所属、所在)
嬉野健次 (農業生命科学科  植物生産学講座 、2号館2階208 )
稲田委久子 (農業生命科学科  、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
必修
前期1単位

授業の目標
 本実験では蔬菜花卉園芸学の講義のみでは理解が困難、あるいは講義の中で言及されないがこの専門科目を学ぶ上で、観察および技術の習得が必要と考えられる事項を取り上げる。実験材料について、実物を観察しながら、実験と実習を行う。また、見学では講義や実験では得難い見聞をさせる。以上を通じ、蔬菜花卉園芸学において必要な実験手法を習得し、実際面での応用力をもつことを目標とする。

概要と計画
 実験では、材料に一般的な蔬菜花卉園芸植物を用い、これらの成長と発育過程、すなわち種子の発芽から開花発育までを通じて観察、調査できるように考慮した。見学は、農水省および県の研究機関に出かけ、栽培や試験研究の実態について学ぶ。内容は、下記の通り。
・種子の形態観察と発芽試験
・大学構内のサクラの見学
・繁殖実験(1)  果菜類の接ぎ木          
・花色素の分析(1)     
・花色素の分析(2)        
・花粉の形態・発芽試験
・茎と根の内部形態の観察  
・雌雄異株植物の観察
・花卉の栄養繁殖
・花芽分化の観察
・見学;岩手県農業研究センター
・見学;東北農業研究センター野菜・花き部(盛岡)

教室外の学習
 受講生は、園芸植物にとどまらず、植物の成長と生育過程の観察を日常的に心がける。また、実験では実験結果のまとめと考察を含むレポートの提出を,見学では感想文の提出を課す。

教科書、参考書
植物形態学の実験法 木島正夫著、広川書店
園芸学実験・実習 中川昌一編、養賢堂

授業の形式
 関連資料をまとめたプリントを配布し、実験内容の説明を行う。実験は個人または4ないし5人のグループごとに行う。継続調査を必要とする実験は、時間外または所定の実験日以外にも観察・調査を行う。

成績評価の方式
 成績評価はレポートおよび感想文により行う。また、出席が3分の2に満たない者については、単位を保留とする。

履修に当たっての留意点
出席は毎回とる。質問は研究室で受け付ける(水曜15時から1時間)。