果実発育生理論

担当教官(所属、所在)
寿松木 章 (農業生命科学科植物生産学講座 農2号館303号室 電話6121)、2号館3階303号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
選択
前期2単位

授業の目標
開花・結実から成熟に至るまでの果実の発育生理を理解することは、果樹園芸学の主要な目的の一つである。特に、高品質な果実を安定的に生産する栽培技術を理解する上では不可欠である。本科目においては、果実の発育に関する基礎的生理とともにそれらの制御技術について講義する。

概要と計画
本講義は、開花・結実、肥大、成熟および収穫後の各発育ステージにおける生理的変化、環境要因、制御技術等について講義するが,それらを理解する上での基礎として植物ホルモンについても概説する。また、発育および収穫後に生じる主な生理障害についても講義する。講義計画は以下のとおり。
第1回 植物ホルモン(1)オーキシン・ジベレリン
第2回 植物ホルモン(2)サイトカイニン
第3回 植物ホルモン(3)エチレン・アブシジン酸
第4回 開花・結実の生理@内的要因,環境要因
第5回 開花・結実の生理A制御技術肥大の生理
第6回 肥大の生理@内的要因,環境要因,促進技術
第7回 肥大の生理A生理的落果
第8回 成熟の生理@成熟の機構,制御技術
第9回 成熟の生理A果実内成分の変化
第10回 収穫後の生理@貯蔵方法
第11回 収穫後の生理A果実内成分の変化
第12回 生理障害
第13回 貯蔵障害
第14回 植物生長調節剤の利用の現状
第15回 試験

教室外の学習
西下台果樹園での実物を前にした講義も計画している。

教科書、参考書
参考書として,「新編果樹園芸学」(間苧谷徹他著,化学工業日報社),「果実の発育とその調節」(岡本五郎著、養賢堂)を挙げる。なお,講義用プリントを使用する。

授業の形式
講義用プリントと板書を中心に講義するが,パワーポイントも一部利用する。

成績評価の方式
学期末の試験又はレポートで評価するが,出席回数を評価の参考にする。

履修に当たっての留意点
出席は毎回とる。
オフィスアワー:毎週金曜日・13時〜14時・研究室(2号館3階303号室)。