環境修復工学

担当教員(所属、所在)
藤井 克己 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 、1号館3階 )
小林 幹佳 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座  、1号館2階 )
非常勤講師 (   、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域環境デザイン学講座
   地域環境工学コース3年次
 地域環境デザイン学講座
    環境共生コース3年次
講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
今日,私たちの直面している環境汚染問題の特徴点を,主に地圏(土壌+地盤)を対象として整理し,検討を加える。先ず国内外の土壌・地盤環境の実状を紹介するとともに,廃棄物の発生源,汚染物質の特性について学習する。次に汚染物質の土との相互作用,そこでの吸着と輸送という問題を数理的に解析する手法についても学ぶ。後半では,開発と保全における環境アセスメントとミティゲーションの問題を取り扱う。このように環境修復の問題を物理・化学・生物学の総合的見地から解析する能力を会得することを目標とする。

概要と計画
授業の概要と各回の計画は以下の通りである。環境の汚染と修復の問題を単なる事例紹介に止めず,その科学的メカニズムにも踏み込んで,生態系との関わりの中で論及する。
第1〜2回 土壌・地盤汚染の現状
第3〜4回 廃棄物の発生と処分
第5〜6回 廃棄物と汚染物質
@廃棄物の発生源 A汚染物質の物理化学的特性
第7〜8回 汚染物質と土との相互作用,移動モデル
第9〜14回 開発と保全における環境アセスメントとミティゲーション
第15回 学期末試験

教室外の学習
随時,演習テーマを課すので,図書館やインターネットで情報を収集の上,自分の見解を加えて,リポートとして提出のこと。

教科書、参考書
テキストは,授業の進行に即して,そのつど印刷物を配布する。

授業の形式
講義に加え,随時,演習問題を課し,リポートの提出を求めるとともに,これらの発表・討論の場を設ける。
事例の紹介においては,インターネットを含む視聴覚教材を可能な限り利用する。

成績評価の方式
学期末試験(50%)と,リポート形式の演習問題(50%)の結果を総合的に評価する。60点以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
「土壌物理学」,「環境計測学」を履修しておくこと。「地域生態系保全論」も併せて履修することが望ましい。出席を毎時間とり,成績評価の参考とする。教員の都合により、計画・内容を適宜変更する場合がある。