環境物理学

担当教官(所属、所在)
原 道宏 (農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座、農学部1号館402号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座2年次
講座科目
選択
前期2単位

授業の目標
 生物生産の場における環境条件の中でも物理条件は大きな意味をもっている。この科目では、作物生産に主眼を置き、地上・地下部での物理環境を支配する光、温度、空気、水および塩分についての基本事項を理解し、今後の作物栽培における物理環境を配慮できる知識を修得することを目標とする。

概要と計画
 作物生産の場に主眼を置き、地上・地下部での物理環境を支配する光、温度、空気、水および塩分についての基本事項を教授し、今後の作物栽培における物理環境を配慮できる知識の習熟を追求する。
 次の内容を講義する。講義においてはなるべくビデオなどを併用して視覚的に理解させる。
@ 環境物理学の概念
A 放射の法則とスペクトル分布
B プランクの放射法則
C ウィーンの変位則とシュテファン-ボルツマンの放射法則
D 地表面での熱収支
E 土壌内での熱移動と土壌温度
F 基本式の誘導とその解法
G 土壌温度の日変化・年変化と理論解と実際
H 土壌内気体の移動
I 土壌水分・塩分移動の理論
J 土壌中での水移動の様態
K 土壌の保水性と透水性 −Richards方程式の誘導−
L 植物根による水分吸収と土壌水移動
M 蒸発にともなう土壌水移動と塩分集積、および、真水による塩分の溶脱
N 期末試験

教室外の学習
 参考資料を随時配布するので、それを予習する。
 授業内容をノートに整理し、難解な事項は自分で調べ、不明なところが無いように学習する。
 適時に課題を示すので、レポートにまとめる。

教科書、参考書
教科書: 用いない。
教 材: 参考資料は随時配布する。
参考書: 授業の中で示す。

授業の形式
 通常の講義形式であるが、ビデオやOHP等の視聴覚方式を併用する予定である。

成績評価の方式
 出席カードを用いて毎回出席をとり、カードに書かれた内容により参加度を見る。
 出席・参加度・レポートおよび試験の結果をもとに、修得状況により評価する。

履修に当たっての留意点
 出席カードを毎回配布するので、授業タイトルと授業へのコメントを記載し、提出すること。
 ノートをしっかりとること。
 不明なところは質問し、内容をよく理解するようにすること。