FACULTY OF AGRICULTURE | |
IWATE UNIVERSITY | |
農林生産学科 | |
吉田 匡宏 4年 Yoshida Masahiro | 大学生活は,いろいろなことを感じ,考えることができる貴重な時間だと思います。 |
岩手県立盛岡第三高等学校卒 「社会に役立つ芝生用草種の研究をしています。圃場での調査が多い今の研究は,外に出ることが好きな僕にはぴったりだと思います。」 |
自然と人間が共に生きる,林業の現場を知る。この地球を活かすには,君たちの力が必要です。 森林の中で学ぶ。森林と人とのつき合方を模索する。 | 津志田 香奈 4年 Tsusida Kana |
岩手県立盛岡第三高等学校卒 「林業では,幼い木を育てるための草刈りをします。これは野外で行なうきつい作業です。今,私は,演習林での調査をもとに作業を楽にする方法を模索しています。」 |
■地球がフィールド
地球の環境変化と農林業はどのようにかかわっているのか?森林伐採が地球環境へおよぼす影響は?我々の分野も地球的規模での問題を多く抱えるようになってきています。研究フィールドは地球です。若い柔軟な思考が,いまこそ求められています!
■ "食料" と "環境"
これが,農林生産学科のキーワードです。ともに人類が生存していくために欠くことのできない基本的要素です。そして,農林業はわが国の経済活動を構成する一部門として,また食料の安定的供給と豊かな生活環境の維持を図る重要な役割を担っています。その研究分野は,植物の生育基盤である土壌の特性などの物理的・化学的側面,植物の生理機能,耕地,森林のバイオマス生産などの生物学的側面,食料・木材の生産,流通,消費にかかわる社会科学的側面に大きく分けることができます。これらの領域を本学科では,作物生産学,園芸学,生産環境学,農林経済学,森林環境管理学,森林資源生産学の6つの講座によりカバーしています。その教育・研究内容を簡単に説明しましょう。
■作物の生育
地球的規模でみると,食料生産は今後ますます重要になります。この食料生産に関する領域は広く,食用,資料,園芸の各分野から,作物の改良・栽培技術の向上を目指した研究が行なわれています。また,バイオ技術を応用した優良品種の創出に関する研究も行なわれており,農業生産の量的・質的な改善を目指しています。
■生育環境の制御
植物の主な生育環境は土壌と大気ですが,作物の生産にはそれぞれにあった環境を維持・形成する必要があります。そこでは,土壌中の養分や生物の動きを明らかにし,土壌の改良に関する研究が不可欠なのです。また,生物の生育環境を物理的・工学的に制御する研究が行なわれており,自然環境の変化に応じた環境調節に関する研究分野へと発展しています。
■森林資源と生産
木の良さが近年見直されています。森林の取り扱いには,木に関する基礎的研究が必要です。そこで,光合成をはじめとする林木の生理機能,森林の生態などの基礎的理論をもとに,森林育成に関する研究が行なわれています。また,合理的な木材生産のための作業計画,作業の機械化などを対象とした研究も行なわれています。
■森林の管理と環境
森林は生産の場であると共に,国土の意地・保全や人々の生活環境をも守る大切なものです。大気−森林−土壌−雪の相互作用を解明し,森林の水土・環境保全機能を研究する一方で,それらの機能を効果的に発揮させる森林の管理に関する研究が行なわれています。
■生産・流通・消費と地域社会
食糧や木材の安定した生産と消費のためには,農林業を取り巻く経済的な問題を理解しなければなりません。そこで,農林業に関する生産,流通などの経済構造を明らかにすることが重要です。また,農林業が営まれる農山村の地域経済に関する研究も不可欠となっています。
■多様な個性
大学は,自ら学ぶ姿勢を磨くところです。本学科では,約30名の教官スタッフにより,充実した教育が行なわれます。入学初年度には他の学科の学生と共に,農学を学ぶための基礎的な科目が開講されており,2年次からは農業生産学専修,森林生産学専修のいずれかを選択します。各専修ごとに専門の講義,実験,実習が開始されます。そして3年次後期に学生は各講座に配属され,卒業論文の作成にとりかかります。各講座の教官による親身な指導のもと,個性豊かな最先端の研究が行なわれているのです。
卒業後は,国家公務員,地方公務員,民間企業,国公立の研究機関への就職が多く,大学院へ進学する道もあります。
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