授 業 科 目 (開講学期)	対　象　学　生 　　(講座名、年次)		必修・選択別、単位数	担 当 教 官 (所属、所在)
流 体 工 学 (後期開講)	農林環境科学科 　　（ﾘｻｲｸﾙ生物生産工学 　　　２年次）		必修、２単位	池 田 隆 治 　（非常勤講師、 　農林環境科学科)
授 業 の 目 標 　流体の力学に関する分野は、実験的な立場をとる水力学と理論的な立場をとる流体力学があ るが、両者を総合した流れの力学として流体の流れの基礎的な考えを学ぶ。入門講義として物 理現象の解釈に重点をおき、簡単な理論を現象と結び付ける。演習問題を自分の手で解いてみ て、確実に理解する。国際単位（ＳＩ）を採用し、ＳＩによる計算に習熟する。基礎力を身に つけ、技術研究に必要な流体力学のより高度な知識の修得に役立つ素養を付ける。 　授 業 の 概 要 　静止している流体の圧力や構造物に及ぼす流体の力を学ぶ。一次元の流れの連続式とベルヌ ーイ式による簡単な理論による流れの解き方を学ぶ。流体を輸送するには、管による流れと水 路による流れがある。流体粘性によって損失を生ずるので、損失の実用的な係数による表わし 方を学ぶ。より基本的な解析のために粘性流体としての取扱いの考え方を簡単に学ぶ。圧力、 流速および流量などの流体の実験による測定法と流れの可視化法による流れの観察法を学ぶ。 さらにコンピュータによる数値流体力学を概説する。 　授 業 計 画 　第１回　流体の力学とは、単位系　　　　　　　　第８回　粘性流体流れと境界層 　第２回　流体の性質　　　　　　　　　　　　　　第９回　管内流れ 　第３回　流体静力学、圧力　　　　　　　　　　　第10回　管路の諸損失 　第４回　液体容器への力、演習問題　　　　　　　第11回　水路の流れ 　第５回　流れの基礎、層流と乱流　　　　　　　　第12回　抗力と揚力、相似則 　　　　　一次元流れ、連続の式　　　　　　　　　第13回　流体計測法 　第６回　ベルヌーイ式、演習問題　　　　　　　　第14回　流れの可視化 　第７回　運動量の保存、運動量の式　　　　　　　第15回　数値シミュレーション
テキスト、教材 　参考書		「新版 流体の力学」(中山泰喜、養賢堂)を教科書として使用する。演習の 参考書に、「演習水力学」(国清ほか、森北出版）、「基礎流体力学・水力 学」( 原田幸夫、槙書店）がある。
授業の形式		演習問題を課し、提出させる。
成績評価の方法		テストによって評価する。出席日数の著しく少ない者は評価しない。
履修にあたって 　の留意点		講義を基にして、自分のノートを作ること。