授 業 科 目 : メカトロニクス (後期開講)
対象学生 (専修名及び年次) : 農業生産環境工学科 (生物生産工学 2年次)
講座等(必修・選択別、単位数) : 専修共通 (必修・2単位)
担当教官(所属、所在) : 武田純一 (農業生産環境工学科) (1号館3階)
授 業 の 目 標 :
農業機械分野にも着実に電気・電子工学が利用されるようになり,従来の機械技術と融合されて多くの機械が知能化,システム化,統合化されている。本講義は,電気・電子工学をはじめ,機構学,機械力学,制御工学,生物計測工学,農業ロボティクスなどの講義とも関連するので,これらの講との連携を保ちつつ,主に電気・電子工学の基礎事項を習得することを目標とする。
授 業 の 概 要 :
電気回路の構成要素としての,抵抗,コンデンサ,コイル等の基礎知識,及びこれらを用いた直流回路と交流回路の性質について講義する。また,メカトロニクスの構成要素としてのセンサ,アクチュエータ(モータ)とそれを駆動する装置(増幅器),及び論理回路の基礎について講義する。
授 業 計 画 :
第1回 メカトロニクスとは
第2回 電子部品の基礎知識 ◆抵抗,コンデンサ,コイル等の特性
第3回 直流回路の基礎理論(1) ◆オームの法則
第4回 直流回路の基礎理論(2) ◆キルヒホッフの法則
第5回 交流回路の基礎理論(1) ◆正弦波交流と回路素子
第6回 交流回路の基礎理論(2) ◆共振回路
第7回 センサ(1) ◆力の検出
第8回 センサ(2) ◆変位・加速度の検出
第9回 モータの種類と特性(1) ◆サーボモータ,三相誘導モータ
第10回 モータの種類と特性(2) ◆ステッピングモータ
第11回 増幅器(1) ◆トランジスタ
第12回 増幅器(2) ◆オペアンプ
第13回 論理回路(1) ◆基本ゲート回路
第14回 論理回路(2) ◆ディジタル回路の応用
第15回 期末試験
教科書,教材・参考書 :
教科書:神崎一男著,「基礎メカトロニクス」(共立出版)
参考書:江村 稔著,「電気工学への入門」(共立出版)
西堀賢司著,「メカトロニクスのための電子回路基礎」(コロナ社)
土谷武士,深谷健一共著,「メカトロニクス入門」(森北出版)
授業の形式 :
黒板及びOHPを用いて,できるだけ視聴覚を利用する。随時レポート課題を課し, 提出させる。
成績評価の方法 :
学期末のテスト,授業時に課したレポート及び出席状況で評価する。
履修にあたっての留意点 :
出席を毎時間とる。