インタ-ネットによる禁煙プログラム

---- 禁煙のすすめ ----

健康に関する教育、研究をしている研究室として、タバコの害や禁煙プログラムについて、解説します。


手 順

[ 禁煙プログラムの流れ ]

このホ-ムペ-ジを開いてください----->http://www.nikkei.co.jp/

次に、nikkei-xをクリックしてください----->http://www.nikkei.co.jp/nikkei-x/

更に、以下の項目を次々に、めくってください。さ-あ-、いよいよ、あなたの禁煙プログラムの始まりです。がんばって!! けっぱれ!!

 http://www.nikkei.co.jp/nikkei-x/contents161/digitalian.html#NetReview

 WHOの世界禁煙デーのページ -->http://www.who.ch/ntday/

 たばこと健康 -厚生省の差新の、タバコの害、禁煙、タバコ情報

     -->http://www.health-net.or.jp/kenkonet/tobacco/front.html

漫画クリニック−タバコの害毒編

     -->http://www.so-net.or.jp/vivre/shufu/mangac/comic-i.html

タバコ好きのあなたへ

    -->http://www.mahoroba.or.jp/~kasuga/tobacco.html

 禁煙のススメ -->http://www3.justnet.ne.jp/~suedon/

 禁煙マラソンプログラム -->http://www1.mahoroba.or.jp/km/

 Smoke Freeな環境を! -->http://www.tama-ya.com/smokefree/

 http://www.justnet.or.jp/kinnen/kinnen.htm


資 料

各社新聞記事


岩手大学 「学長だより」第16号、p.3-4 (平成9年11月1日発行)の記事を、以下に再掲載する。

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タバコの害と禁煙・禁煙プログラムについて

農学部応用生物学科 西 澤 直 行

平成9年9月4日付けで、人事課長名の”職場における喫煙対策について”通知されています。先導的な学問研究を行っている教官からではなく、人事院からの通知とはいえ事務局からの通知であった事の反省と共に、日頃ライフスタイルと健康に関する教育、研究をしている者として一言述べさていただきます。分煙、禁煙対策は、どこに行っても田舎に行けば行くほど行われていません。学校関係も、本省では分煙がよほど進んでいるように聞き及んでいます。外国では、承知のように建物全体が禁煙であり、喫煙は所定の場所以外では出来ないようになっています。これほど喫煙率高く、喫煙が野放しになっている先進国はありません。

タバコこそ健康を奪う猛毒---外国の研究ばかりでなく、日本でもタバコと病気、特にガンの発生との関係が研究されています。大阪大学医学部の森本教授は、次のようにタバコが染色体の遺伝子を傷つける事を明らかにしています。すなわち、1日30本近くのタバコを吸うような不健康なライフスタイル人の染色体は細切れになり遺伝子に異常を起こしていることを明らかにしています。また、愛知県ガンセンタ-の高橋博士は、肺ガンとタバコの関係を研究して、タバコがp53遺伝子を傷つける事、1日20本のタバコを20年間吸い続けた人はタバコを吸わない人の2倍、そして50年間も吸い続けるとその損傷は何と16倍にもなる事を明らかにしています。このp53遺伝子は、第17染色体に存在していて、タバコはこの染色体を傷つけます。しまも、この第17染色体の損傷は、肺ガンだけでなく、すべてのガンの発生の引き金なっているのです。タバコの害の主なものだけでも示しますと、喉頭ガンの96%、肺ガンの72%、ガン以外では末梢血管病の65%は、タバコによって起こります。私の授業科目の栄養機能学や食品機能学では、食べ物やライフスタイルがいかに病気と関係あるかをこれらの講義の中で述べていますが、そこでは黒板授業だけでなくこのようなビデオを見せております。学生が、それは真剣なまなざしで食い入るように見ているのが印象的です。そこで、直ちに、タバコを止めるよう進めています。

更に、タバコの悪さは、タバコを吸う本人のみに留まらないことです。タバコを吸はない人への受動喫煙の害は、ますます明らかになってきていますが、これに関する研究は30編以上の論文で報告されています。それによると、毎日タバコを吸うを人の妻は、そうでない人の2倍も肺ガンに罹っているのです。従って、職場での分煙・禁煙には本当に取り組まなければなりません。農学部の4号館は、改装したのを契機に平成8年4月より館内を禁煙にしています。まだまだ紙面の都合で書ききれないタバコの害が沢山報告されていますが、アメリカでは、このような科学的根拠によって、もはやタバコと病気との因果関係をタバコ会社は認めざるを得なくなっており、タバコの害に対してタバコ会社は40州に対して膨大な額の被害の保障金を何十年間にも渡って支払い続けなければならない状況にまで追い込まれています。このような被害者の訴訟は、日本でもそのような運動の兆しがあり、よほど職場での分煙・禁煙を徹底していかないと、アメリカのような事が心配されるわけです。タバコに関しては、人の嗜好の問題だから手がつけられないとか、云う事ではないと思われます。

また、国立ガンセンタ-の推計によると、タバコによって生み出される経済的損失は、2兆8千億円、このまま喫煙が減少しなければ2030年には、14兆円に達するようです。

さて、大学の構内を見渡すと、タバコの吸い殻が汚く散らかっており、清純な中で行われるべき教育研究の場所としてふさわしい環境とは云えない状態にあります。職員組合のニュ-スにもこれまでになっかた活動が見られます。1994年の学長交渉記録には、職場の禁煙を要求しています。画期的なこで、恐らく女性職員からの要求ではなかったでしょうか。かつては職員組合の会議もタバコの煙がもうもうとした会議であったが。大学全体で、一斉に構内のタバコの吸い殻清掃をして、禁煙を喚起してはどうでしょうか。

禁煙教育---日本では、男女ともに20-30代の喫煙率が特出しています。特に、この年代の女性の喫煙率が10%から18%に上昇しているのは異常です。タバコを吸う学生が多いのは、このようなタバコの害に対して無知である事も影響してるように思われます。小、中、高等学校の職員室で、生徒が先生の喫煙しているのを見ているわけですが、中学、高校の生徒の禁煙教育は、まずは教える立場の人から実行することが大切でしょう。大学の教育の中にも、どのような形かで取り入れていくことが必要でしょう。もう一つ。気になる事が報道されています。それは、喫煙者は企業で採用しない所もあることです。企業の医療費の軽減ばかりでなく、企業の業績に影響すると云います。タバコをやめたい人の禁煙プログラムには、最近インタ-ネットによる医師の指導を受けられようです。この際、全学的な禁煙対策をとられてはどうでしょうか。