食品機能学シラバス |
担当教官:西澤 直行 (農業生命科学科)、 所在 (4号館3階、307)
対象学生 (専修名及び年次):農業生命科学科 (食糧栄養科学3年次)
必修・選択別、単位数:選択、2単位
講 座:食糧栄養科学 講座
[ 授業の目標 ]
食品には生きていくために必須の栄養素としての働きがありますが, その必須栄養素の機能では説明できない働きがあります。これらはもはや栄養学というよりは, 食品機能学という新しい学問分野になっています。例えば, 大豆蛋白質や, 食物繊維の 血中コレステロ―ル濃度低下作用やポリフェノ-ルの抗酸化機能はその典型といえます。このような研究の成果は機能性食品になっている。このようなの食品の機能性と機能性食品について学ぶ。
[ 授業の概要 ]
大豆蛋白質の血中コレステロ-ル低下作用やペプチドの免疫活性増強作用や、赤ワインのポリフェノ-ルの抗酸化機能、魚の油のEPA, DHAなどさまざなな機能性について学びます。また、動物実験や細胞培養法による食品の機能性の評価法を学ぶ。さらに、血中コレステロ-ル低下食品や低アレルギ−食品などの機能性食品開発も学びます。更に病気が、食品の他に禁煙、運動などのライフスタイルを良くすることで改善できることについて解説します
[ 食品ごと ]
豆腐、穀物、野菜、果物、赤ワイン、トマトジュ-スなど
[ 食品素材ごと ]
Phytochemicals、ポリフェノ-ル・フラボノイド、イソフラボン、タンニン、デンプン、オリゴ糖、多糖類、食物繊維、カルシウム、マグネシウムなど
[ 主な授業の流れ ]
●食品機能性の概念を理解する
|←ビデオ:日本伝統食品と健康
●食品機能性研究開発と動物細胞培養、細胞工学
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●食品カルシウム・イソフラボンと骨粗鬆症
|←ビデオ、スライド:骨粗鬆症と治療、カルシウム・イソフラボン食品、運動
●食品と免疫
|←ビデオ、スライド
●食品と脂質・コレステロ-ル代謝制御
|←ビデオ、スライド:動脈硬化症、危険因子と食品による改善
●食品と抗酸化機能; 活性酸素、病気、ガン、遺伝子の損傷
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●食品と病気、ライフスタイル、及び遺伝子損傷
|←ビデオ:生命の設計と遺伝子
●機能性食品とその開発研究
●教科書、教材参考書:「機能性食品と健康」藤巻著, 裳華房、「細胞増殖のしくみ」井手共著, 共立出版、「食品と生体防御」村上、上野川編, 講談社、「からだと免疫のしくみ」 上野川著 日本実業出版社、「食と健康 I」日本栄養・食糧学会監修,学会出版センタ-、
●授業の型式:講義は, 黒板授業ばかりでなく理解をしやすいようにスライドやビデオを使って、また実際の研究成果を紹介して, 進めます。
●成績評価の方法:出席、講義ノ-ト、期末試験を総合的に評価する。
●履修にあたっての留意点:上記参考書に加えて、講義ごとに更に学習書や資料を紹介するので、積極的に活用してほしい