栄養機能学シラバス |
担当教官:西澤 直行 (応用生物学科)、 所在 (4号館3階、307)
対象学生 (専修名及び年次):応用生物学科 (生物資源利用学3年次)
応用生物学科 (生物機能開発学 4年次)
必修・選択別、単位数:選択、2単位
講 座:食糧栄養科学 講座
授業の目標
この講義では摂取された食品の栄養素が体内でどのような働きをして調節されているのかについて学んでいきます。
[ 授業の概要 ]
まず, 吸収されたた栄養素は一旦肝臓に運ばれた後、脳や心臓、筋肉などに輸送されて細胞のエネルギ−になったり,からだを作っている細胞の素材となる様子を学習します。又, 過剰に摂取された場合, 炭水化物が脂肪に変換されたり, 空腹の時や激しい運動をしている時, マラソンのように42.19kmを2時間11分くらいで走り切るような過酷な状態にある時, 体内でどのよう調節が起こっているのだろうか。これらの状態の時には,脳へのグルコ-スの供給が最優先されて代謝が調節されている様子を理解します。又, 栄養素がホルモン, サイトカイン, 細胞内情報伝達を介して遺伝子の発現に関わっていることにつて分子栄養学の基礎を学びます。最後に, 病気の栄養治療, 運動時の栄養, 毎日摂取すべき栄養素の所要量について解説します。
[ 授業の流れ ]
●ホメオスタシスの概念を理解する
|←ビデオ:健康食品
●栄養素の消化と吸収
|←スライド:消化吸収
●コレステロ-ルの代謝
|←ビデオ、スライド:HDL-コレステロ-ル(善玉コレステロ-ル)と健康
●からだの組織、細胞の若返り― 代謝回転 ―
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●栄養治療―糖尿病
|←ビデオ:糖尿病の成因と治療
●分子栄養学: 栄養と遺伝子発現
|←ビデオ:生命の設計と遺伝子
●栄養所要量
●教科書、教材参考書:「新栄養化学」内藤ら共著, 朝倉書店、「栄養化学」内藤, 野口共著, 養賢堂、「細胞の分子生物学」中村, 松原監修, 教育社、「栄養機能化学」栄養機能化学研究会編, 朝倉書店、「分子栄養学概論」田中ら責任編集, 建帛社
●授業の型式:講義は, 黒板授業ばかりでなく理解をしやすいようにスライドやビデオを使って、また実際の研究成果を紹介して, 進めます。
●成績評価の方法:出席、講義ノ-ト、期末試験を総合的に評価する。
●履修にあたっての留意点:上記参考書に加えて、講義ごとに更に学習書を紹介するので、積極的に活用してほしい