活性酸素が体タンパク質代謝に及ぼす影響と食品成分による活性酸素の消去
我々はビタミンE、鉄過剰、運動、加齢によ他の組織タンパク質と同様に骨格筋タンパク質が活性酸素やフリーラジカルにより酸化修飾されることを見出し、疾病や老化などによる筋肉の機能低下に活性酸素が関係する可能性を示唆した。また、修飾されたタンパク質は速く分解されることを明らかにし、現在、そのメカニズムを検討している。さらに骨格筋タンパク質の酸化修飾を抑制するために食品中の抗酸化物質の影響について研究を進めている。
主要業績
長澤孝志 筋肉タンパク質の分解機構に関する栄養生化学的研究.日本栄養・食糧学会誌, 48: 347-355 (1995)
T. Nagasawa, T. Hatayama, Y. Watanabe, M. Tanaka, Y. Niisato and D. D. Kitts. Free radical-mediated effects on skeletal muscle protein in rats treated with Fe-nitlirotriacetate. Biochem. Biophys. Res. Commun., 231: 37-41 (1997)