森林調査・計画実習(前期開講)



実習の目標

 森林計測学,森林施業計画学の知識を前提として,森林の管理計画に必要となる様々な情報の収集の実際を習得する。とりわけ森林の現況や野生動物の生息環境,および周辺住民の当該森林の取り扱いや存在意義に関する意向などの情報収集法を習得する。

 また,こうして収集した情報を基に,計画対象の森林の簡易な管理計画の策定作業を行い,グループ討論などを経て森林の管理計画作業の大枠と森林管理上の諸問題について理解を深める。


実習の概要

 毎週の実習では,樹木・森林の計測方法,野生動物の調査法,および森林管理計画の策定方法について,講義・実習方式で習得する。

 演習林実習では,実際に森林調査,野生動物調査を行い,それらの情報等を基に,計画対象森林の簡易な管理計画を策定する。


実習計画

(毎週の実習)
1.実習の概要
2〜4.立木のサイズの計測(実習)
5〜6.林分調査(実習)
7〜9.野生動物の調査(講義)
10〜15.森林管理計画の策定(講義・実習)

(演習林実習)
・固定標準地調査
・野生動物の生息調査
・森林管理計画の策定


参考書

 「森林計測学講義」大隅眞一編著,養賢堂
 「森林経理学」井上由扶著,地球社


実習の形式

 教室での講義,構内での実習ならびに夏期演習林実習。 実習はいくつかの班を編成して行う。

成績評価の方法

 演習,実習各項目毎のレポートと出席状況を総合して評価を行う。

履修にあたっての留意点

森林計測学,および森林施業計画学を履修することが望ましい。

・このシラバスは2000年春時点で作成されたものなので,若干の変更が生じることもある。  詳細については第1回目の実習で説明する。

・実習は屋外で行うので,ふさわしい服装や装備を各自準備すること。また,演習林実習では 大学と演習林の往復に学部バスを利用する。学生のマイカーの使用は認めない(演習林実習 中に食べるお菓子等は事前に用意しておくこと)。

・実習内容に関する質問は実習中,研究室にて随時受け付ける。

その他

この講義に関する問い合わせは國崎貴嗣(2号館4階:kunisaki@iwate-u.ac.jp)まで。

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