★ 食料生産環境学科オリエンテーション 2016.4.8 ★
ご入学おめでとうございます

     
   

オリエンテーションの様子


学科の説明をしています。


皆さん、真剣に聞いています。


農村地域デザイン学コースの説明をしています。


食産業システム学コースの説明をしています。


水産システム学コースの説明をしています。


参加した食産業システム学コースの教員の紹介をしています。


参加した水産システム学コースの教員説明をしています。


お疲れ様でした。

平成28年度 食料生産環境学科 新入生の皆さんへ (学科オリエンテーションパンフレットより)

平成28年度 食料生産環境学科 新入生の皆さんへ

 東日本大震災の発生から5年が過ぎました。福島県から青森県へかけて津波の被害を受けた沿岸地域以外では、一見、震災前と変わらない平穏な日々に戻り、津波被災地でも復興の槌音が響いています。しかしながら、いまだにおよそ17万人が全国各地に避難したままであり、震災だけでなく原発事故も含めて現在も多くの人々が大変な苦労の中で生活していることは、決して忘れてはならないと思います。 人類に限らず地球上の生命は、深海から大気の上層までの生物圏(Biosphere)で暮らしています。太陽を起源とした大気と水の循環に、光合成や食物連鎖、生体の分解などの生命の営みが絡み合って存在しています。この生物圏の機能を保全し、維持していくことが、人類に求められています。
 日本の自然は、地震や台風・豪雪などの災害を度々もたらし、人々の暮らしに大きな脅威を与えます。今年の暖冬のように地球の温暖化を意識する機会も増えています。とはいえここ岩手では、寒暖差の大きい四季のはっきりした自然が、農産物や水産物として豊かな恵みを供給してくれます。自然の脅威と恵みを受けながら、自然とうまく調和して生きていく社会を形成し、持続させてゆくことが望まれています。
 食料生産環境学科では、里地・里山、農耕地、市街地、沿岸、海洋という河川上流から河口を経由して海まで、人々が自然環境と共存し、生産される食料資源とその基盤を持続的に利用・活用できる社会システムの構築を目指し、そのために必要な知識・手法を習得します。消費を中心とした巨大都市の中で生活していると気付きませんが、ここ東北地方であれば、食料生産のシステムが多様な人々の暮らし方として実感できる場所がたくさんあります。農・水産を主体とした「地域の創生」について、皆さん自身が常に問いながら、皆さん自身で考え行動を起こしてほしいと思います。本学科に入学された新入生の皆さんには、これから大学での勉学に熱心に取り組んでもらうとともに、大学周辺の地域にも積極的に出向いて見識を深め、日本人さらには世界人類の持続可能な社会の構築のために貢献できる人材になって頂くことを期待しています。

平成28年4月8日 食料生産環境学科 学科長 颯田尚哉