暖帯林概論

・開講時期---前期
・対象学生---森林生産学専修2年次
・担当講座---鹿児島大学農学部

・単位等
  専修共通---選択(2単位)
・担当教官---馬田英隆(鹿大演習林)

授業の目標

 関東以西の太平洋岸から近畿以西の中国、四国、九州に広がる常緑広葉樹を主体とする暖帯林は、東北地方の落葉広葉樹を主体とする温帯林とはその樹種構成などの生態学的特徴において、著しく異なる。
 授業では、暖帯林の樹木学・生態学の概論について、講義および実習をし、暖帯林の取り扱いに関する基礎を身につけることを目標とする。
 本授業科目は、本学との教育交流の一環として、鹿児島大学が開講するもので、鹿児島大学の学生に対しては、本学で温帯林概論を開講している。

授業の概要

 授業は講義と実習によって行われるが、何れも鹿児島大学演習林において7月下旬4日間にわたって実施される。
 講義では、暖帯林の樹木学・生態学に加えて暖帯林業論についても概説し、また実習では、主に樹木学・生態学について行う。

授業計画

第1日目
  午前 暖帯林の概要
  午後 暖帯林の樹木(実習)

第2日目
  午前 暖帯林の植物および施業
  午後 暖帯南部の森林施業(実習)

第3日目
  午前 暖帯南部の樹木
  午後 暖帯南部の森林施業(実習)

第4日目
  午前 桜島の砂防
  午後 桜島の砂防(実習)


テキスト・教材・参考書  教科書の指定はない。

授業の形式  各種地図、植生図、地域森林資源に関わる表や解説文などの資料を配布する。

成績評価の方法  授業に関連したレポートを提出させる。

履修にあたっての留意点
  ・鹿児島大学農学部附属演習林の宿泊施設を利用する関係で、受講者を制限することがある。
  ・実習終了後、岩手大学で報告会(グループ発表)を実施するので、受講前に暖帯林についての予習を十分に行っておくこと。