森林生産学演習

・開講時期---後期
・対象学生---森林生産学専修3年次

・単位等
  専修共通---必修(1単位)
・担当教官---森林生産学専修教官

授業の目標

 森林および林業の現場を見学して、森林および林業が直面している問題を直接学びとることにより、大学で森林生産学を学ぶ意義を確認し、また大学での研究テーマを自ら発掘することを目的として行われる。授業は、3泊4日の県内・外の有名林業地、木材生産・加工現場などの現地での見学を主として行われる。

授業の概要

 見学対象地は、年度によって異なるが、北海道、東北、中部あるいは近畿地方の国有林および民有林における多様な目的に沿って作られた森林、木材の生産・流通・加工の現場、森林レクリエーション利用のサイト、治山工事の現場などである。
 授業は、見学地の選考、見学地についての予習、見学についてのガイダンス、見学地での説明・質問・討論によって行われる。

授業計画

 年度ごとに見学対象地が異なるため、その地域に合わせた計画が作られる。

 参考までに平成8年度の例を示せば、見学地は、
 奈良県・吉野、京都府・北山、滋賀県・治山事業
  川上村高原 優良大径材仕立林
  川上村西河 村立林業資料館 「もくもく館」
  吉野村上市 原木市場
  北山杉資料館
  京都北山丸太生産協同組合
  北山杉の育林現地見学
  建設省琵琶湖工事事務所

平成9年度の場合、
 白神山地周辺地域(秋田県、青森県)
  大館樹海ドーム
  大館グルーラム(大断面集成材工場)
  秋田県北木材センター(原木・製品市場)
  篤林家所有山林(スギ人工林)
  秋田県自然を守る友の会(自然保護団体)
  岳岱自然観察教育林(ブナ林)
  水沢学術参考林(スギ天然林)
  県立木材高度加工研究所
  銘木センター
  海岸砂防施設
  ミニ白神(ブナ林)
  環境庁白神山地世界遺産センター


テキスト・教材・参考書  見学地に関する資料は、教官の協力のもと、学生自らが準備作成する。

授業の形式  現地見学、見学地での説明・質問・討論。ただし、グループに分かれての事前、事後の研究を含む。

成績評価の方法  あらかじめ設定された課題についてのレポートによる評価。

履修にあたっての留意点  実習終了後、岩手大学で報告会(グループごとの発表)を実施する。