飼料生産及び肉牛生産によるLCA手法を用いた環境影響評価に関する研究

    岩手大学院 農学部 修士1年 
    佐々木 綾美
■目的

    1993年からISOの環境専門委員会で環境管理企画ISO14000シリーズの検討が始まった。現在では、企業が積極的に地球環境問題に対応するため、ISO14000シリーズに注目している。その中のISO14040シリーズとしてのライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスが資源採取から製品の製造、使用、リサイクル、廃棄、物流など、そのライフサイクル全体を通して環境に与える影響を客観的に分析、評価するための手法として生まれた。
    畜産分野において、化石燃料の使用によるCO2、家畜からのメタン、家畜排泄物からの亜酸化窒素などの温室効果ガス、硝酸窒素やリンなどによる水質の汚染など、様々な環境問題が顕在化してきており、環境負荷削減への対策が求められている。
    そこで本研究では、LCAを用いて、飼料生産及び肉牛生産の具体例に基づき、温室効果ガスによる温暖化、NOxやNH3による富栄養化、SO2、NOx及びNH3による酸性化、生物多様性、採草地の景観など、複数の項目について環境影響評価を行う。
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