授 業 科 目

対象学生(専修名及び年次)

講座等(必修・選択別,単位数)

担当教官(所属,所在)

園芸学実験U

農林生産学科(農業生産学3年次後期開講)

 園芸学(選択、1単位)

寿松木 章(農林生産学科,2号館3階)

授業の目標

 果樹栽培および果実の成熟,品質に関連する事項について実験・観察を行うことにより,果樹園芸学に必要な技術や方法論を修得する.また試験研究機関や関連産業を見学し,研究および産業の現状を知る.

 

 

 

授業の概要

 演習内容を大別すると以下の4つになる.@形態観察;果樹根に共生している菌根菌を観察し,果樹根と土壌のかかわりあいを知る.数種類の果樹について結果習性および冬芽の形態を観察し,樹種による違いを知る.A果実の生理実験;リンゴ果実を材料にして,果実品質の評価,成熟と植物ホルモンの関係について実験を行う.B組織培養;リンゴのシュ−トを材料に果樹の組織培養を行う.C現地見学.

 

 授業計画

  1. 実験全体のガイダンス.     1回
  2. リンゴ樹根に共生する菌根菌の観察. 1回
  3. 果実の品質評価実験:数品種のリンゴ果実の糖,酸,硬度等を測定し,品種間差異を調べる.2回
  4. 果実の成熟生理実験:エチレン生成量と成熟との関係を調べる.1回
  5. 果樹の結果習性および冬芽の観察:リンゴ等の芽の着生を観察するとともに花芽分化率を調査する.また休眠芽の形態を顕微鏡観察し,その特徴を知る.2回
  6. 組織培養実験:リンゴのシュ−トをホルモン組成を変えた培地で培養し,形態変化を観察する. 3回
  7. 現地見学: 2回 @農水省果樹試験場リンゴ支場  Aエ−デルワイン大迫工場

 実施順序は未定.また,内容を一部変更することもある.

教科書,教材,参考書

独自に作成した実習プリントを使用する.

授業の形式

数名程度(履修人数により異なる)の班にわけて実習するが,観察などは各自行う.

成績評価の方法

各実験終了ごとにレポ−トを提出する.

履修にあたっての留意点

演習の内容によっては終了時間が遅くなることもある.