Research

動物生殖工学研究室では、家畜胚の発生制御機構の解明を目指しています。

 ウシやブタなど家畜初期胚の発生、着床、胎盤形成、胎児発育を制御している因子は何か?その機構はどうなっているのか?を明らかにするため、家畜初期胚の遺伝子発現、DNAメチル化、ヒストン修飾などのエピジェネティクス解析を行っています。胚発生とエピジェネティクスという視点から、効率的な家畜の増殖(繁殖)システム作りに寄与できればと考えています。

2. エピジェネティクス制御による体細胞クローン家畜
  作出の効率化

体細胞クローン子牛
写真:北海道立畜産試験場提供

1. 家畜の初期胚・胎児の発生とエピジェネティクス

 多くの動物種において体細胞クローン個体の作出が報告されていますが、クローン胚は初期発生、着床、胎盤形成、胎児発育など様々な過程において異常がみとめられます。研究テーマ1.と密接にリンクさせながらこれらクローンにみられる異常の原因解明、異常の制御を目指しています。多角的なエピジェネティクス解析、エピジェネティクスの人為制御による体細胞クローン家畜の作出に関する研究を行っています

受精卵クローン技術による1卵性の8つ子
写真:北海道立畜産試験場提供