ブタ凍結精液の作製

IVFに用いるためのブタ凍結精液の作製をしました・・・

2008年3月27日:凍結保存液の作製

精液凍結の成功の鍵は、厳密な温度管理と凍結までの時間配分・・・
温度計と時計をにらみながらの作業が続きます。

保存液に卵黄を添加した後、遠心分離します。上澄み液を使用します。第二保存液にはグリセリンを添加。

問題:
精液の凍結保存に耐凍剤としてグリセリンが使えることを発見したのは誰だ?
(答えはこのページの一番下に)

卵を割る前に、アル綿でよく
フキフキするんだよ・・・

答え-耐凍剤としてのグリセリンの発見(1952年)- Dr. A.J.C. Polge (UK)
グリセリンを添加した液中でのウシ精子の凍結保存に成功。
他の動物種にも広く利用可能なこの方法の発見は、家畜繁殖学史上最大の発見(ではないでしょうか)。

卵を割って、卵黄のみを取り出します。ろ紙の上で卵白を除去。
みよ、この真剣な表情と、手付き・・・
1個の失敗もありませんでした。残った卵はもって帰って食べてよし!

凍結保存液(BF-5液)に添加する卵黄は、
生協の「コープさくら卵」がベスト!
「さくら卵」だと融解後の生存率が10%以上
Upします・・・(冗談ですよ)


凍結の最終段階。
精液をストローに充填します。真剣な藤井君。
奥では、精液ストローをシール(封)するために
大崎君がスタンバイ・・・

2008年3月28日:凍結精液の作製

いよいよ、凍結です。われらが「ブタ精液凍結マシーン1号」、すばらしいフォルムです。
液体窒素の液面から4cm上で、ストローをキープ!
無事にたくさんの凍結精液ストローを作ることができました・・・